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狙撃手 ページ41

背中に氷を入れられかのようにぞわりと来る悪寒は、なかなか私からは貼り付いて離れなかった。
気休め程度に、と私は自分の年相応の小さな掌で腕を摩った。摩擦熱は温かかったが、悪寒はどうしても拭えなかった。生暖かい、気味の悪い風が私に吹き付ける。ふと空を見ると、曇天だった。成程、それで気分が晴れないのだ、と自分に言い聞かせているうちに、目の前が真っ暗になり、鈍い音が聞こえた。

人にぶつかってしまったと気付いてから謝罪の言葉を紡ぐには時間はかからなかったが、自分が体制を立て直すのには多くの時間を要したような気がした。
私は足早に去ろうとしたが、相手が私を引き止めた。
「A、其方は民家で行き止まりだ」
私はその低い声に振り向いた。
「……織田作さん、今日和。如何して此処に?」
「任務だ」
「任務……安吾さんの捜索ですか?」
織田作は瞬きをした。
「ああ。何故それを知っているんだ?」
「私も同じ様な任務なんです。そうだ、ここで会ったのも何かの縁。捜索に御一緒しても?」
「そうだったのか……。勿論構わない。これから彼の住み処であった宿泊亭(ホテル)に行く」
「宿泊亭……ああ、()の砂色の?」
「ああ、それだ。早速行くか」
私は織田作さんに着いて行き、静寂に包まれた宿泊亭に入った。
成程、安吾さんが此処に住むわけだ。周囲は落ち着いていて、自身の業務に集中出来そうな処だ。

私は呑気にもそのようなことを考え乍、インカムを装着()け、『桜桃』のメンバーに指示だけを出し、安吾さんの個室に入った。
「坂口安吾、マフィアの情報員」
ふと織田作さんの声が響いた。
「インテリでミステリアスな男。誰も君の正体を知らない」
織田作さんの声は、無機質な部屋に吸収された。

それから少しの間、部屋の中をくまなく調べ白い金庫を見つけた。織田作さんが揺すると、ガラガラと何かが転がる音が聞こえた。
その直後、窓の外で何かが光った。
私はそれの正体に気付いた。
「伏せて!」
私がそう云い乍窓からの死角に隠れるのと、織田作さんがカーペットに身を投げ出すのは同時だった。
私は拳銃囊(ホルスター)に手をかけ、臨戦態勢をとり、息を殺した。
窓はあっさりと割れた。一瞬でも遅かったら、私達が窓のような無様な姿になっていたであろう。
私はインカムに手を伸ばした。
「――こちら01。応答を乞う」

鬼ごっこ→←私、マ(フィア)女(準幹部)のキ○! こっちは命の危機!



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 転生   
作品ジャンル:アニメ
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サングリア - いえのきあさん» 判りました!定期考査頑張って下さい。私も今日から考査です…(´-ω-`) (2018年11月27日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
いえのきあ(プロフ) - サングリアさん» ありがとうございます!今はテストや課題があってなかなか更新できませんが頑張ります!終わりのセラフもテスト終わったらぼちぼち買うので、お待ちくださいませ! (2018年11月26日 22時) (レス) id: 75f23159f6 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 黒の時代…更新頑張って下さい! (2018年11月26日 16時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 長くてすみません…(´-ω-`)出来たら2つ宜しくお願いします!更新頑張って下さい (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - クルル、クローリーなどの上位吸血鬼に気に入られて心配される。吸血鬼にしようとしている。渚は四鎌童子、アシェラに出会い、話をしたことがある。四鎌童子と一緒に3年間行動した。渚はその事を覚えていない。かなり謎に包まれた渚の過去 (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢秋 | 作成日時:2018年2月10日 2時

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