第三百七十三訓 ページ32
そうして風呂に入り始めてから十分ほど。
まあ、あれから色々あったけれど胸を触られた羞恥でどうにかなりそうだった為(半ば無理やり)湯船から上がり体を洗うことになった。
逆上せても困る、って事で本当に何とか説得した形だけど。
『っ、こっち見たら許さないからね!?』
沖田「へいへい、見ませんよー………………多分」
え、今多分って言った?今多分って言ったよね??処すよ?
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そんなこんなで体を洗う事になった訳だけども。
『……。』
「……。」
気まずいんだけど!!!!!
さっきから私も総悟も喋っていない。よって沈黙が辺りを包んでいる。
なんかデジャウを感じるんだが……あーーもう大浴場にシャワーの音だけが響いてて無理!!!なんか雰囲気も変に甘いし!?
(いや、さっさと体洗って出れば…その時点で約束守った事になって貸し借り無し!体洗って髪洗って体拭いて出る!それだけ!大丈夫!!!)
自分に暗示をかけつつ落ち着き、体を洗い始めようとすると。
『___っひゃう!?』
ぬるりとした何かが腹を這った。
びくびくぅ!と体が跳ねる。擽ったい様で気持ち良い。なのに辞めて欲しい。そんな体感だった。
(な、何___)
沖田「クッ、イイ反応…」
『そっ、総悟っ!?』
後ろを振り向くと、総悟が悪戯そうな笑顔を浮かべて立っていた。
恐らく、石鹸をつけた手を体に這わされたのだろうが………無理!!!え、何してんの、え、そこまですんの?嘘、
『ちょ、ぁの、何して、』
沖田「?決まってるだろィ、体洗ってやろうとしてるんでィ」
『………は!?』
……………何を言ってるんだこのマセガキは????
『かっ、体洗うって、どうゆう、』
沖田「そのままの意味ですけど、なんか文句ありますかィ?」
いや文句しかないわ!!!
体洗うってそういう……しかも素手じゃん!!!石鹸つけただけの、す、素手じゃん!!それで洗うって……わ、私の体を!?
バカなのかこいつは!!!?
『いいい良いっ、一人で体くらい洗えるッ』
沖田「遠慮はいけやせんよ」
どこか影のある笑顔でにこりと笑う総悟にさらに恥ずかしくなる。顔は真っ赤なのに苛立ちも相まってぴきっと青筋が浮かんだ気がした。
誰も遠慮してないんだわ!こんのくそがきぃぃぃ!!!
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きょ - いやん❤️センシティブ❤️ (1月17日 20時) (レス) @page5 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - めっちゃ好きです……。今一気読みしている途中なんですが、ここの章を何回も読んでしまいますw 夢主ちゃんが神楽ちゃんを攻めて、赤くなっちゃう神楽ちゃんとそれに嫉妬する沖田君たちが見たい…!!もちろん書けとは言いません!応援してます!! (2023年2月26日 19時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
mia - 作者様神っす!ヤァバイ最初のイチャイチャが…(鼻血)これからも応援させて頂きます!!👍 (2021年10月3日 20時) (レス) @page4 id: 220694a240 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 神楽ちゃんのハーフツインテが見たいーーーー‼️ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 仲いいナお前ら↓ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年1月27日 22時