【ハイキュー】音駒の3年マネージャー① (ページ32)

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進路ページ32

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「一条さん、受験勉強は順調かな？」

「…へ？」

次の日の朝練終わり。

寝坊して朝ごはんを家で食べられなかったため、コンビニで買ってきたパンを抱えて廊下を歩いていると、突如学年主任に呼び止められる。

「いやぁ、頑張ってはいるんですけど

なかなか部活との両立が難しくて…！」

「偉いなぁ。いつも遅くにバレー部が帰るのを見かけるよ」

このおじいちゃんに謎に気に入られている私は、グーグー鳴るお腹を手で擦りながら、家だとスマホとかテレビとか誘惑が多いし、やっぱり学校が1番集中できますね！なんて媚びる言葉をとにかく並べる。

「まぁ、でももう引退でしょ」

これからでも全然遅くないから勉強頑張りなさいね。とニッコリする先生は、君の成績なら推薦も…と受験の話をし始める。

そんな先生に向かって、部活は継続すると私が話すと、驚いたような顔で数秒止まり、先生は大きく首を横に振った。

「一時の感情より、これからの進路の方が絶対に大事だ」

一条さんは今まで、全力で部員を支えて頑張ってきたんだから、次は自分のために頑張る番だよと力説をする先生は、私の心の隅にあった不安を煽るように、私に向かって言葉を投げた。

「一条さんなら絶対に良い大学に入れる。」

「何より、君は選手じゃないだろう？」

◇