トリップしてきた2人の女子が幼少期から進めていくとこうなりました

春　第4話　アドレナリンとアナドレナリンは混同しがち ページ36

「ガキはお家でねんねしてな」
(雪時)「だぁから！子供扱いすんじゃねえええ!!!」
上から切りかかってきたからガラ空きの胴体を斬った
次にアキレス腱付近を斬って動けなくしてとどめを刺す
室内が大人数のせいか戦うには幾分か狭い
振りかぶりすぎて刀をぶつけ、壊さないように注意した

背中に誰かが触れる
警戒して振り向くと刀を持ったあかね先生がいた
(あかね)「気持ちは嬉しいけど、あんまり感情に左右されないこと！状況の変化に注意して！」
(雪時)「すみません!!」
傷だらけなのに加勢してくれたあかね先生に目頭が熱くなる
一人一人切り伏せていき、気が付くと部屋に生きている人間はあかね先生と私だけになった
(雪時)「無事でよかったです。あかね先生、皆が待ってます。帰りましょう、皆の松下村塾へ」
(あかね)「そうね、帰りましょうか、ももか....」

ヒュン

すぐそばの壁に刺さったそれを見ると苦無だった
敵はまだいるようだ
(雪時)「先生！、先生は先に塾に帰っててください、後で俺も追いつくので」
(あかね)「でも、貴方も怪我しているのよ!!無茶はいけないわ」
(雪時)「あんたが松下村塾に帰らなかったら俺が来た意味無ぇだろ！絶対に帰ってやるから、彼奴らに、おかえりって言ってやってくれ」
(あかね)「....分かったわ、絶対に帰って来なさいよ」
(雪時)「ああ！」
あかね先生は素早くその場を立ち去った階段を駆け上がる音が聞こえる
もう地上に出たのだろう

(雪時)「さぁて、もう一仕事いたしますか、かかってこいやあ、雑魚共」
「お前か！このガキ!!」
(雪時)「だぁから！子供扱いすんじゃねえって言ってんだろ!!ナメてんじゃねえぞ!!」
激しい斬り合いが続く
金属音の打ち合いが止まない

しばらくたってようやく喧騒が止み、廃城の元の静けさを取り戻した
両手両足は切り傷だらけ、おまけに喘息再発
最悪だ、
兎に角、階段を駆け上がらないと
野郎の上に倒れるのは嫌だ

やっとの思いで階段を登っていく
神社の階段上っている気分だわコノヤロー
戦闘のせいか喘息のせいか視界が眩んで不安定だ
少し休憩するか
私は近くの樹に寄りかかって座り、そのまま意識を手放してしまった

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