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取り残された二人の時間 ページ18

「「.......」」
ゴーゴリが寝てしまった今、取り残されたフョードルとAの間には沈黙の時間が続いた。
先に静寂を破ったのは、フョードルだった。
「どうします…?」
彼は、紫がかった瞳を彼女に向け、妖しげに微笑みかける。
「判りませんね…。...ところで、貴方の瞳の色、凄く綺麗ですね」
突然にそう云われ、少し驚いたように目を丸くするが、照れくさそうに彼は視線を外した。
「そう...でしょうか?」
彼女は「そうですよ」と相槌を打ちながら、窓の外の夜空に浮かぶ月を眺め乍ら微笑む。
彼の瞳も綺麗だが、彼女の瞳の色もとても綺麗だった。月を眺める彼女の瞳は、青みがかった白色で月光に照らされた髪は、銀色みたく輝いて見えた。
彼が綺麗ならば、彼女の全てが妖艶であるとさえ思う程だ。
彼は息を呑むのも忘れるくらい、彼女に魅入って居た。余りの美しさに見惚れるのを最後に意識を手離したのだった。

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猫袮(プロフ) - 朱鷺の砂さん» ありがとうございます! (2018年9月16日 10時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - すごく面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください…応援してます!! (2018年9月8日 21時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
猫袮(プロフ) - Tsuki☆さん» マジすか、有難う御座います(´;ω;`) (2018年8月29日 17時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
Tsuki☆(プロフ) - ひぇぇ、ゴードス可愛い有難うございます(´;ω;`) (2018年8月29日 16時) (レス) id: 36c9c3900e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫袮 | 作成日時:2018年7月17日 21時

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