高校3年生

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「ついにあおいちゃんも言ったかー。」


バラしていいのかと思ったけど、


明らかに様子がおかしい理由を説明するには


あおいちゃんの気持ちを言うしかなかった。


「なんでそこで協力するって言えるかね。」


「だって、気づいたら言ってたんだもん。」


「お人よし。」


「返す言葉もないです。」


ギャラリーの上で話してると


「俺の方見とけー」


なんて言ってる松川くん。


「誰が観るかって」


と言いつつしっかり友里は見てて


両想いは羨ましいって思う。


岩泉が俺の方見ろなんて言ったら大ニュースだよ。


「あ、休憩になった。私松川のとこ行くけどどうする？」


「私ちょっと水道行ってくる。ホコリ触っちゃった。」


「おっけー。」


溜め息と一緒に手を洗って、


ハンカチで拭いてると


「上里ちょっといいか？」


「え、どうしたの。」


「聞いて欲しいことがある。」


岩泉が立ってた。


聞いて欲しいことってなんだろう…。


まさか告白？


なわけない。


岩泉について行って止まったのは体育館の裏、


人が来ないこの場所は私の高校の告白スポット


余計、自分の良い方に考えてしまう。


「話ってなに？」


「えっと…」


珍しく言葉を濁す岩泉。


「ほら休憩終わっちゃうよ。」


「その、じ、女子が好きなもんってなんだ！」


「…え？」

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