ゴリラ、ゴリ押す。【松野千冬】

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｢まーでも、紹介ぐらいさせてくれよ｣

『そんだけなら良いよ』


中学にその人たちいるのか知らないけど、別に直接的な関わりないだろうし、うん。



なんて、適当に話していたら。



｢おいテメェ、この前の背負い投げ女かァ！｣



紫のよく分からん服を着た、どこか見覚えのある、図体のでかい男。こいつ中学生なのかな。



『なんか来たよ』

｢あれお前が引き連れたも同然だろ｣

『え、私が相手すんの？』

｢やってみろよ｣



こいつ守るとかうんぬん言ってたのに。

腹立つわー。もうこのモブぶっ潰してやる。



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『……で、なんか言うことは？』

｢すいませんでした｣


なんというか、みんな遅い。

私は力が無いけど、動体視力は自信あるからかな、動きがよく見えるし、その隙で技をかける事が出来る。



｢松乃お前、クソ早いな！｣

｢スピードだけならオレと張れるぜ｣

｢さすがゴリラだな！！！｣

『はい惨殺』


ブランコで一人見てたやつがなんか言ってる。

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