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ロロは帽子やローブを外し、
気前のパジャマ姿で戻ってきた
ナミの薄着のワンピースを見れば、
ロロは耳を赤くし、顔を逸らす
ハンカチを口に当て、「寝るぞ」とナミをベッドに促した
横に並んで、ひとつのベッドで眠る
「…」
ロロは目を細めた
ナミの後ろから抱きしめ、
彼女の髪の匂いを嗅ぐ
「甘いな…」
ロロは心地良さそうに呟いた
ナミはモゾっ、と動き、
ロロのほうへ体を向ける
むぎゅっ、とロロの体にしがみついた
「！？」
ロロはびっくりした顔をする
また叱ろうとするもナミはすでに寝ており、寝ぼけた状態だった
ロロは拳を握り、グッと怒りを堪える
怒りというより、ささいな恥ずかしさだが
「ナミ…」
ポツリとロロは彼女の名前を呼んだ
「君のおかげで夜も寂しくない…ありがとう」
ロロはナミを強く抱きしめ、感謝し、
眠りに落ちていった
、
、
-朝-
ロロは目を覚ます
パジャマから制服に着替え、身支度を整えた
ノーブルベルカレッジへと続く鏡を抜けた
「ロロ！」
ガーゴイルの明るい声が響く「鐘を鳴らすのかい？」
「ああ」とロロは頷いた
「あのプレゼントはどう？」
ガーゴイルはニコニコしながら問う
フッ、とロロは笑った
鏡の奥で眠る姫君を見つめる
「気に入ったさ」
ニッ、とロロは笑った
その鏡はロロにとっては
彼女を独り占めしているかのような気分にさせてくれるアイテムだった「これで、ずっと一緒にいられる」
鐘を鳴らし終えたあと、ロロは
ナミのもとへまた戻った
「むふふ」
ロロは満足そうにナミの寝顔を見つめる
「さあ、目覚めよ。私の“紅の花”よ」
、
、
-【完】-
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作者名：真灯 | 作成日時：2022年11月27日 10時
