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「それでお土産は4人でひとつのものに縛ったんだ」


 マレウスが代表して
 リリアにプレゼントを渡した
「なんじゃなんじゃ!?」と喜びを表すリリア
 



「お主たちが選んだものなら何でもいいのじゃがな」


 と微笑んでいる
 マレウスたちがリリアのお土産に選んだのは…花の街の小さな模型ではなく…




「む?地図?」


 リリアはそれを見て、目を丸くする
 マレウスは笑った




「地図だけではないぞ?」


 マレウスにそう言われ、リリアは探し始める
 すると地図に5枚のチケットが入っていた




「今度、僕とリリアは四年生になる。その前に5人で花の街に行こう。そしてそこでリリアが気に入ったものをかならず買う。どんなものでも」


 お土産は“約束”だった
 リリアは目頭を熱くさける




「まったくズルいのぅ。お主らは」


 リリアは地図を抱きしめ、ふっ、と笑った
 その笑みには泣きそうなぐらいハッピーな嬉しさが込められている




「よかろう。今度は5人で行く!」


 リリアは花火のように弾ける笑顔だった
 ナミとマレウスは顔を合わせて微笑む




「お?もしかして提案者はナミのほうか?」


 リリアはそれに気づき、まじまじとナミを見つめた
 ナミは慌てる
「その通りです」とシルバーに返事をされてしまったため、ナミはぷしゅぅと萎縮した




「ナミときたらもう〜」


 リリアはデレデレな顔をし、
 ナミをぎゅーと抱きしめる




「はやくわしの嫁にしたいわい。花の街の教会で結婚式をあげたっていい」


 リリアは頬を染めて、そう呟いた




「リリア?」


 マレウスがニコッ、と微笑む
 リリアは「ヒッ」と顔をブルーにする




「なんて冗談じゃ!ささ、土産話を聞かせてくれ!」



 















ーーお土産編【完】

35 ーーロロとその後→←33



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作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時

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