34 ページ34
、
「それでお土産は4人でひとつのものに縛ったんだ」
マレウスが代表して
リリアにプレゼントを渡した
「なんじゃなんじゃ!?」と喜びを表すリリア
「お主たちが選んだものなら何でもいいのじゃがな」
と微笑んでいる
マレウスたちがリリアのお土産に選んだのは…花の街の小さな模型ではなく…
「む?地図?」
リリアはそれを見て、目を丸くする
マレウスは笑った
「地図だけではないぞ?」
マレウスにそう言われ、リリアは探し始める
すると地図に5枚のチケットが入っていた
「今度、僕とリリアは四年生になる。その前に5人で花の街に行こう。そしてそこでリリアが気に入ったものをかならず買う。どんなものでも」
お土産は“約束”だった
リリアは目頭を熱くさける
「まったくズルいのぅ。お主らは」
リリアは地図を抱きしめ、ふっ、と笑った
その笑みには泣きそうなぐらいハッピーな嬉しさが込められている
「よかろう。今度は5人で行く!」
リリアは花火のように弾ける笑顔だった
ナミとマレウスは顔を合わせて微笑む
「お?もしかして提案者はナミのほうか?」
リリアはそれに気づき、まじまじとナミを見つめた
ナミは慌てる
「その通りです」とシルバーに返事をされてしまったため、ナミはぷしゅぅと萎縮した
「ナミときたらもう〜」
リリアはデレデレな顔をし、
ナミをぎゅーと抱きしめる
「はやくわしの嫁にしたいわい。花の街の教会で結婚式をあげたっていい」
リリアは頬を染めて、そう呟いた
「リリア?」
マレウスがニコッ、と微笑む
リリアは「ヒッ」と顔をブルーにする
「なんて冗談じゃ!ささ、土産話を聞かせてくれ!」
、
、
ーーお土産編【完】
156人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時