24 （フロイド、ジェイド） ページ24
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レオナたちと別れたあと、
ナミはオクタヴィネルへ向かった
海らしさのあるオシャレな鏡をくぐるとーー
「やっと来た！」
寮服はボロボロ
髪はぐちゃぐちゃなアズールが待っていた
慌ててナミに駆け寄る
「もう遅いですよナミさん！」
アズールはムッとしている
まるで子どものようだ
だが、すぐにふにゃんと目元を緩め
「助けてください。あのウツボ兄弟が暴れまくっているんです」
涙目に近い瞳でナミを見つめた
アズールはナミの手を掴み、ウツボ兄弟がいる寮の部屋に連れていく
「貴女がいないだけでこうですよ！」
その部屋はカーテンが虫食ったように穴だらけで、椅子がひっくり帰り、洋服タンスからは服が飛び出ていた
空き巣のあとである
ナミは慌てて2人がどこにいるのかアズールに問う
「僕の部屋でうずくまってます」
アズールが言ったとおり
その部屋でウツボが2匹、頭にキノコを生やし、うずくまっていた
「２日いないだけでこうなることってあります？」
ナミは慌てて2人に駆け寄る
が、どう接すればいいか分からず、その場で足踏み
するとーー
「！」
、
「つ、か、ま、え、た、ぁ、♡」
、
足首をフロイドに掴まれ、
引き寄せられる
むぎゅー、と2人にサンドイッチされた
「もぉー！遅すぎだよ！オレらのことどんだけ待たせるの！？」
「寂しくて寂しくて、本気で泣いてしまいましたよ」
フロイドは泣きそうになりながらナミを抱きしめた。ジェイドは嘘泣きではなく、本当に悲しんでいた
「オレ、ナミがいない陸とかヤダ…」
「ナミさんがいない日々なんて考えられません…」
2人にそう言われたナミはじーん、と感動し、2人を両手で優しく抱きしめた
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作者名：真灯 | 作成日時：2022年11月27日 10時
