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、
「!」
ロロは顔をあげた
「今一瞬、お前の声が聞こえたような…」と瞬きを繰り返した
「まあ、いい。気のせいだ。どうせ…」
「さっさと行け」
ロロはしっしっ、と手を前にふり、
ナミを促した
ナミは闇の鏡のもとへ進んだ
ロロは背を向ける
「……」
ーー“私が隣にいなくて寂しくなるだろうな”
自分が述べた言葉が
そっと胸に返っていく
、
、
、
「っ…!」
ロロは振り返り、
鏡のなかへ入ろうとするナミを
後ろから抱きしめて、引き留めた
「ああ…寂しい…お前がいなくなったら寂しくなるさ」
ロロは目をふせ、
悲しそうな声で本音を漏らした
副会長たちは「おおおおっ!」と歓喜の声をあげる
ロロは体を引き離すと、ナミの両手を握った
「ナミ…私は…どうすれば…」
ロロはナミを見つめた
ナミは手に力を入れ、ロロを引き寄せた
「!?」
そっと…おでこにキスを落とす
ーー“あなたなら大丈夫”
ナミは頷いた
ロロは目を見開く
「ああ…そうだな…」
ロロは落ち着いたのか、ナミから手を離した
ナミはニコッ、と微笑むとロロに背を向け、今度こそ鏡のなかへ入っていっーー
、
、
「ーーーじゃない!!連絡先ぐらい教えろ!!」
、
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作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時