番外編「気づくまであと3秒」 ページ37
「妹さんもお母さんも、まるで春に咲く桜のように美しい方ですね。僕、何だか場違いな気がしちゃいます」
「あらぁ〜っ！そんなこと言っちゃってぇっ！」
「お姉ちゃんの彼氏もめっちゃイケメンじゃんっ！！いいなぁ！……」
ナニコレ
きっかけは放課後だった。
彼氏彼女、という関係になった私たち。そこから何が変わるかと言えば特に変わらないのだが、相川はそれを口実に家まで送ると告げたのだ。渋々送ってもらうと、妹が玄関から出てきて相川を中に入れろとせがんで、最終的に折れて相川を家に連れ込むという形になってしまった。
相川は猫を被っているのかさっきからにこにこと気持ち悪い笑みを浮かべてお母さんと紗良を誉めまくっている。
それにお母さんは調子のっていて、紗良は相川の顔に目を輝かせていた。
「お姉ちゃん、どうやったらこんな素敵な彼氏ができるのよ！……」
『し、知らないし……』
「あー！お姉ちゃんに負けたぁ！」
確かに私も驚いている。
紗良は山本家で一番美容に気を使っていて、茶色に染めている髪何とも似合う。
中学生なくせしてリップやファンデなど、ナチュラルではあるが嗜んでおり、ダイエットも欠かさない。学校ではマドンナと言われているとかなんだとか。
お姉ちゃんながら負けた気がする。と今まで敗北かんに浸っていた。
「ふふ、ごめんなさいねえ、相川くん。この子、素直じゃなくって。
Aが迷惑かけていないかしら？」
『ちょっとお母さんっ！……』
「いいえ。仏様のように優しい人ですよ。いつも暖かな言葉をくれて、僕には勿体ないかと」
「あらあらぁ〜」
絶対嘘だろそんなこと！！
私仏様みたいに優しくしてる自覚ないし！！てかいっつも冷ややかな言葉しかあげてないし！！
誉められているのがなぞかくすぐったいが、じーっと相川をにらんでいると、相川はふわり、と優しげな笑みを浮かべた。
こりゃ絶対猫被ってるな。
とため息をはくしかなかった。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2021年3月14日 1時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - リート@暫く浮上しません。さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません……！！ありがとうございます！そういっていただけてとても嬉しく思います！はい！だらだらします！()コメントありがとうございます！ (2019年11月9日 21時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
リート@暫く浮上しません。(プロフ) - 完結おめでとうございます。最初から最後まで二回も見るくらい、面白い作品でした。羨ましい。ゆっくり休んで疲れを癒してくださいね。改めまして、完結おめでとうございます。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 5e7567a452 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 雨月冷さん» こちらこそいつもみていただきありがとうございます！！このお話、結構ストーリー凝っていたのでそういっていただけると頑張った甲斐があります！はい！是非楽しみにしていてくださいね！頑張ります！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» こちらこそいつもありがとうございます！！あ、その心配はありませんよ！私、めちゃめちゃずぼらですので！！( ・`д・´)ご心配していただけて誠に嬉しく思います！ありがとうございます！！！！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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