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「_____どういうこと」
低めの女の声が沈黙の空間に響き渡る。
女は自分より背が高い男に威嚇し、事情を聞き出そうとしている。
しかし、男は笑った。
手には液晶画面。そこには男女が笑う様が写っている。
「……だから、君が好きな一ノ瀬先輩とられちゃうよって話」
「別に好きな訳じゃ……」
「嘘つき」
その的確な男の言葉に、女は肩をはねらせる。
そして、男は女が黙ったのをいいことに言葉を続けた。
「本当は好きなんでしょう？大好きな友達にとられたくないんでしょう？なら、自分に正直にならなきゃ」
「とられたくないって！……ただ笑ってるだけじゃん！それに、まだ決まった訳じゃ……！」
必死に弁明しようとしてる女をみて、男は嘲笑う。
体育館からはバスケットボールやシューズの音が響き渡っている。
「じゃあなんで僕の告白を断ったんだろうね？一ノ瀬先輩が好きだからじゃないのかな」
「で、でもっ！知らないっていってた！誰って聞いてたし！……」
「もしかしたら一目惚れかもしれない。名前を知る機会がなかったのかもしれない」
「あんたっ！……」
可能性を導き出す男に、女は拳をきゅっと引き締める。きっと殴りたいのだろう。ムカつくのだろう。他でもないこの男が。
「いっつもAと仲良いからさ、少し見直してたけど、」
「意味わかんない！あんた、本当に何思ってるかわかんない！」
「相川の気持ち、全くわかんない」
吐き捨てるように相川に背を向ける女。
男は先ほどの口の綻びから一転し、口を結んでいた。
その瞳には女の背中が映っている。
そして、液晶画面には、一ノ瀬とAが窓付近で話している場面。
「____響希さんとは仲良くできると思ってたんだけど。
やっぱり、あの子は優しすぎるかな」
ここから、欲望に忠実に彼は動く。
欲望が何か、彼以外は知るよしもなかった。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2021年3月14日 1時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - リート@暫く浮上しません。さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません……！！ありがとうございます！そういっていただけてとても嬉しく思います！はい！だらだらします！()コメントありがとうございます！ (2019年11月9日 21時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
リート@暫く浮上しません。(プロフ) - 完結おめでとうございます。最初から最後まで二回も見るくらい、面白い作品でした。羨ましい。ゆっくり休んで疲れを癒してくださいね。改めまして、完結おめでとうございます。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 5e7567a452 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 雨月冷さん» こちらこそいつもみていただきありがとうございます！！このお話、結構ストーリー凝っていたのでそういっていただけると頑張った甲斐があります！はい！是非楽しみにしていてくださいね！頑張ります！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» こちらこそいつもありがとうございます！！あ、その心配はありませんよ！私、めちゃめちゃずぼらですので！！( ・`д・´)ご心配していただけて誠に嬉しく思います！ありがとうございます！！！！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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