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「……あっ、A〜！」
『棗っ！』
時は過ぎてお昼休み。
私はお弁当とバームクーヘンの入ったタッパーを抱えて中庭のベンチへとやってきた。
棗はもうそこに待機していて、いつでも食べられると言わんばかりに箸をもっていた。
『ごめんっ、待った？』
「待った！」
『いやはっきりいうなよ』
突っ込みをいれながら、隣の横に腰かける。
膝の上に弁当をおき、包みを開けて蓋を取り外した。
そこにはお母さん特製の弁当が栄養バランスよく、見映えよくおかずが詰め込まれていた。
「あっ、今日はたこさんウインナー入ってる！」
『はあ、……マジ幸せ……』
たこさんウインナーは私の大好物。
いや、嫌いなものなんてないけど。だってお母さんの作る料理はなんでも美味しいから。
マザコンって言われそうだけどめっちゃ美味しいから！！
「『いただきます』」
二人で手を合わせて食事を始める。
といっても雑談をしながらまったりと食べることだ。
早速たこさんウインナーを口に含むと、旨みが口のなか一杯に広がっていく。
最高すぎる……。
その幸せを色んな意味で噛み締めて、お弁当の箱を空にした。
「よっしデザートのバームクーヘンだぁぁ！」
『開けるよ！？開けるよ！？』
「うん！……」
バームクーヘンの入ったタッパーを膝元へ持っていき、棗と覗く。
そして、シリコンの柔らかい蓋に触れ、ゆっくりとタッパーを開けた。
お弁当なので必然的に冷やされてしまう。
……が、バームクーヘンのいい匂いが鼻をくすぐった。
「おいしそ〜！……」
『はあ、学校で食べれるなんて最高……』
私と棗は早速均等にわけられたバームクーヘンをひとつ手に取り、咀嚼する。
少しひんやりしているバームクーヘンだが、ふわふわでやわらかかった。
甘味が口に広がり、頬が蕩け落ちてしまいそうだ。
「うまっ……、！」
『幸せすぎる……』
おたがいにバームクーヘンにメロメロだ。
そんじょそこらの店では売っていないほどの美味しさ。最高。
「でもお弁当でちょっとお腹一杯になったから全部は食べれないや……」
『あはは、私も……』
はあ、と二人でため息を吐く。
今あるバームクーヘンは6個。お弁当で満腹なので無理しても二個ほどしか食べられない。
無理して二個食べると、必然的にまだ二個余ってしまうのだ。
「………………そうだ！A最近相川と仲良いから、相川にあげなよ！」
_________え？
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ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2021年3月14日 1時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - リート@暫く浮上しません。さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません……！！ありがとうございます！そういっていただけてとても嬉しく思います！はい！だらだらします！()コメントありがとうございます！ (2019年11月9日 21時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
リート@暫く浮上しません。(プロフ) - 完結おめでとうございます。最初から最後まで二回も見るくらい、面白い作品でした。羨ましい。ゆっくり休んで疲れを癒してくださいね。改めまして、完結おめでとうございます。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 5e7567a452 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 雨月冷さん» こちらこそいつもみていただきありがとうございます！！このお話、結構ストーリー凝っていたのでそういっていただけると頑張った甲斐があります！はい！是非楽しみにしていてくださいね！頑張ります！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» こちらこそいつもありがとうございます！！あ、その心配はありませんよ！私、めちゃめちゃずぼらですので！！( ・`д・´)ご心配していただけて誠に嬉しく思います！ありがとうございます！！！！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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