四章 ページ4
乱歩さんは、どうやら武装探偵社の云う探偵組織の一員らしかった。
「駄目社員ばかりでね、僕がいなくちゃ何にもできないのさ!まあしょうがないよね、僕は世界一の名探偵だからね!」
よっぽど優秀なんですね。
そう云って頷くと、気を良くしたのか、胸を張りながら歩いていた。
「これから探偵社に帰るけど、君どうする?」
しばらく歩いてから問いかけられて、私はじっと乱歩さんを見つめた。
「…………迷惑じゃなければ、一緒にいたいんですけど」
「迷惑?迷惑なんかじゃないさ、勝手にすればいい!幽霊なんだから、もっと自由気ままに生きればいいのに、人の顔色伺ってないでさ!」
鼻歌でも歌い出しそうな軽やかな足取り。
私はその横を、ふわふわと浮きながらついていく。
地面を踏んで歩けるって、いいなぁ……。
「あ」
ピタッと足が止まる。
あれ、美味しそう………。
私の視線の先にある物に気づいた乱歩さんは、顔をしかめて逃げ出そうとした。
「乱歩さん」
呼び止めると、乱歩さんは肩を揺らしながら振り返る。
私は思いっきり笑顔を作って、それをー指差した。
「あのパフェ、食べたい」
おしゃれな喫茶店の、特大パフェだった。
ちなみにお値段は、さっきの梅キャンディーが一つ100円だったので、10個は買えますなぁ。
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茉里 - ありがとうございます!続編もじゃんじゃん更新しますので……よろしくお願いします! (2019年6月4日 19時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編のほうも応援させていただきます!! (2019年6月4日 18時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - ええ!勿論です! (2019年6月3日 18時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
茉里 - 最後まで読んでくださってありがとうございました!新作書いたらまたよろしくお願いします! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉里 | 作成日時:2019年5月27日 21時