三章 ページ3
「それで?何かやりたい事とかないの?」
乱歩さんの問いかけに、私は思いっきり首を傾げた。
やりたい……事?
「じゃあ、駄菓子が食べたい……」
生前はお母さんに駄目って云われて食べられなかったからなぁ。
そんな事を考えながら口にすると、乱歩さんは「ふうん」と頷いて、さっさと歩いて行ってしまった。
これは………ついていってもいいのかな?
「何をしてるんだい幽霊君、早く来ないと置いて行くよ!」
しばらく迷っていると、乱歩さんの声が聞こえた。きっと私の顔は判りやすく輝いていたと思う。
「駄菓子って……こんなに種類あるの……?」
駄菓子屋さんに入った私はしばし呆然。
もうちょっと、何て云うか……少ないのを想像してた……。
乱歩さんは迷う事なく籠に駄菓子を放り込んでいる。
私も近くにあった物を一つ取って、籠に入れてみた。
「………………梅キャンディー?」
私が入れた物、それはー駄菓子かどうかも怪しい梅味のキャンディーだった。
舐めてみると、まあ、梅の味がした。
「…………美味しくない、けど……」
私は乱歩さんに向き直る。
「ありがとうございます。やりたい事、一つ達成です!」
「へえ!そのやりたい事って何個あるの?」
問いかけられて、私は首を傾げる。
さあ?
「何個でしょう?」
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茉里 - ありがとうございます!続編もじゃんじゃん更新しますので……よろしくお願いします! (2019年6月4日 19時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編のほうも応援させていただきます!! (2019年6月4日 18時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - ええ!勿論です! (2019年6月3日 18時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
茉里 - 最後まで読んでくださってありがとうございました!新作書いたらまたよろしくお願いします! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉里 | 作成日時:2019年5月27日 21時