十一章 ページ11
「ひゃっほーう‼」
遊園地ー。
私の希望で来たとは云え、さっきから乱歩さんの乗りたいものにしか乗っていない……。
しかも苦手な絶叫系だし。
「否ぁ楽しかったねぇ!次は何に乗る?このジェットコースターなんてどう、死ぬほど怖いそうだよ!」
「お、穏便な……メリーゴーランドにしましょう」
これ以上絶叫系に乗ったら昇天してしまうわ。
「えーメリーゴーランドなんてつまらないよ、君幽霊でしょ?お化け屋敷にでも行こうよ、君の仲間が見つかるかもしれないし!」
「見つかりませんよ」
そう云うと、乱歩さんが驚いたようにこっちを見た。
「ええ?お化け屋敷と云えばお化けでしょ、本物の幽霊はいないの?」
「お化け屋敷は、造り物のお化けが集う所ですから。幽霊はそう云う所を嫌います。幽霊を馬鹿にしているようだから、だそうです」
どこかの幽霊の噂を小耳に挟んだんだよね。嘘か本当かは判らないけど。
「何だそっかぁ、ところでさっきからちらちらと視線を感じるんだけど。何で?」
「他の人から見たら、乱歩さんは1人で喋っている人だからですよ」
もしかして気づいてなかったの?
「へえ、つまり周りから見たら、僕は1人で喋っている阿呆だって事?」
頷くと、乱歩さんは「ふぅん」と首を傾げる。
しばらくして、弾けるような笑顔になった。
「まあ構わないよ、僕は君が見えている。僕の世界には君が存在しているんだからね!」
……………………………。
素直に、嬉しかった。
やっぱり乱歩さんは、他の人とはちょっと違うみたい。
幽霊に対して、“怖い”という感情を抱かない。
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茉里 - ありがとうございます!続編もじゃんじゃん更新しますので……よろしくお願いします! (2019年6月4日 19時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編のほうも応援させていただきます!! (2019年6月4日 18時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - ええ!勿論です! (2019年6月3日 18時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
茉里 - 最後まで読んでくださってありがとうございました!新作書いたらまたよろしくお願いします! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉里 | 作成日時:2019年5月27日 21時