好きになる人が違ったなら ページ7
私が伊黒さんを好きになったのは、随分昔のことだ
最終選別を突破したばかりの頃、当時私は16歳で、伊黒さんは18歳。
4.5回目くらいの任務だった私は、まだ少し鬼に対して恐怖心を抱いていた
A「…この前の任務で足折ったばっかりなのに……」
鬼「上等な餌がいるじゃねぇか!!へへへ、しかもこの匂い…稀血だなァ?!」
A「ヒッ…」
鬼「そんなに足すくんでちゃぁ!隙だらけだぜ!!」
A「きゃぁっ!!」
死んだ、そう思った
けれど、痛みも何も感じずに、私は恐る恐る目を開く
すると、目の前には蛇を首元に巻いていて、縞模様の羽織を着た、私より少し背丈の高い男の人が鬼の頸を切っていた
A「あ、ありがとう、ござい…ます」
「別に礼を言われることでもない。お前は新人隊員か?」
A「は、はいっ!階級癸、花嶋Aです!」
「もう少し鍛錬を詰め。俺が来なかったら死んでたぞ」
A「は、はい…すみません…」
「謝るな。謝るくらいなら手を動かせ。体を動かせ。鬼狩りになった者なら、強い弱いは関係ない。自分の命が枯れ果てるまで鬼殺隊に尽くせ」
A「!!」
言われて気づく。自分が鬼殺隊士になるまで、どれだけ修行を重ねてきたかを
A「あの、あなたの名前は…?」
伊黒「…伊黒小芭内だ。」
A「伊黒さん、ありがとうございます!
私、頑張ってみます!」
伊黒「だから礼を言われることではないと先刻言っただろう」
A「それでも、私が感謝したいんです!ありがとうございます!」
伊黒「…あぁ」
出会った頃、あの時にあなたの優しさに触れてしまったから…
もしあの時優しくされてなかったら、他の人を好きになれてたんですかね…
こんなに苦しまなくて、済んだのかもしれませんね……?
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蜜璃 - ちょっと伊黒さん!冨岡さんが可愛いそうよ? (2020年3月6日 23時) (レス) id: 736cbf6b6d (このIDを非表示/違反報告)
梨夢刃(プロフ) - 凪さん» マジですか…?!嬉しいです!そうですね、柱組は基本私も好きなので、いつかまた書きたいと思ってます!その時はよろしくお願いします!! (2020年2月4日 12時) (レス) id: 2a09ab419b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 好きすぎてやばいです!!また今度伊黒さん落ちの話読ませて頂きたいなぁって、笑 (2020年2月3日 21時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
梨夢刃(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます!感情移入していただけでもらえてよかったです…!! (2020年2月3日 20時) (レス) id: 2a09ab419b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 泣きすぎて目腫れました() (2020年2月3日 20時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜜香 | 作成日時:2019年12月3日 4時