冷や汗 ページ31
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「スマホは私のカバンに入っています｡確認しても大丈夫ですよ」
ここで見つかったら夏宮さんの立場は一気に悪くなる｡後輩がサボっているなんて嘘をついたんだから｡
夏宮さんもそれを分かっているから青ざめた顔で冷や汗を流している｡メイク落ちますよ。
「じゃあ、確認させてもらうよ？」
「はい、どうぞ」
及川先輩は女バレの部室から私のリュックを持ってきてみんなの前でチャックを開けた｡
中には教科書やらノートやらと一緒に私のスマホがしっかり入っていた｡
「……あった」
「どういうことですか」
みんなが呆然として言葉を失っている中､国見くんが鋭い声で夏宮さんを咎めた。
「えっ、あのぉ……」
「泉がサボってるって嘘ついたんですか？！」
言葉に詰まる夏宮さんに追い討ちをかけるように金田一くんが続けて彼女を糾弾する。
二人とも夏宮さんのことが嫌いだからここぞとばかりに責めている｡
「……み、見間違いよ！ 見間違い！ 私､勘違いしちゃって……ごめんなさい！」
そう言って及川先輩たちに頭を下げる夏宮さん｡いや、まず私に頭下げるべきでしょ｡
「そんなのただの言い訳じゃ……」
「ストップ」
金田一の言葉を遮るように声を発したのは及川先輩｡
「Aちゃんはサボってない｡夏宮ちゃんは見間違いをしただけ｡これでいい？」
「はい」
「泉？」
いいのかよ｡国見くんと金田一くんからそんな視線を投げられるけど、ここはこれでいい｡及川先輩はここで追及しても練習試合、果てはインターハイにまで響くことが分かっている｡だからここでは何も言わない｡
それに､
「徹先輩……ありがとうございます」
「別に夏宮ちゃんのためじゃなくてチームのためだから｡」
そこは勘違いしないでね｡と告げる及川先輩は本心を言っているだけ｡ただ、あのハイパーポジティブ思考の夏宮さんは「ツンデレなのね！」と思うでしょ｡お疲れ様です。
みんな不服そうな顔をしながらもパラパラと練習に戻っていった｡私､というか夏宮さんのせいでかなり中断させちゃった｡
まさか、本当に国見くんの言ったように仕掛けてくるなんて｡自分で立場悪くしたけど｡
案外国見くんの勘は侮れないらしい。
そんなことを思いながらサーブカットの練習が始まったのでボール渡しをするためにサーバーのところへ走った。
騒がせた分しっかり働かなくちゃ｡
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秋暁 - すみません、まだ、パスワードかかっているんですが、どこかに書いてあるんですかね、汗 よみはじめたばかりでして、！すごくいいお話だと思います！ (2021年1月18日 19時) (
レス) id: a154798d09 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - uma__0229さん» コメントありがとうございます！続編は今書き直し中です｡今年中には公開予定なので､少しだけ待っていただけるとありがたいです！ (2020年12月7日 21時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
uma__0229(プロフ) - 今更すみません、続編を見たいのですがパスワードが分からなくて……どこかに書いてあったりしますかね…つい最近初めてよく分からないんですよ… (2020年12月6日 12時) (レス) id: 5892a46a47 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - コトさん» コメントありがとうございます！夢主の性格気に入って頂けて嬉しいです！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
コト(プロフ) - 主人公の性格が好きすぎて一気読みしました！ (2020年8月13日 14時) (レス) id: 4d8ce1f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロニ | 作成日時：2018年12月16日 19時
