敵じゃなくてよかった ページ26
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「Aちゃんと国見ちゃんって付き合ってたの？！」
「えっ」
放課後、体育館に来てすぐに及川先輩から落とされた爆弾発言に驚きすぎて見事に国見くんと声が重なっていた。
「その話､どこから聞いたんですか？」
そう､私が知りたいのはそれだよ｡なんであの時の嘘が及川先輩に知られているのか。
「あのねー､及川さんのファンの後輩から聞いた。二年生じゃないかな？ 多分」
あの時の先輩かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
口止めしとけばよかった。心の中で後悔のあまり､発狂したけど時既に遅し。おそらくは全学年に知れ渡っている。
「まあ、その様子を見る限り。嘘でしょ？」
付き合っているっていうの。そう言って妖しく微笑む及川先輩にさっきよりも遥かに大きい衝撃が走る。
「なんで､わかるんですか？」
「んー、勘かな？」
やっぱり俺ってすごいね！ と先程の笑顔とはまるで違う満面の笑顔の先輩を見た私と国見くんの心は同じだっただろう。
……本当に敵じゃなくてよかった。
「なんでそんな嘘が広まってるの？」
純粋に疑問に思っていることを言っているからか、ちょっと首をかしげて私達に問う及川先輩に私は｡
不覚にもかわいいと思ってしまった。
なんだったらそこらの女子より可愛い。
岩泉先輩を筆頭に様々な人からいじられているけどやっぱり顔は本人が言うように本当に整っている。
思わず見とれている間に国見くんが昼間の出来事を説明し終えていたようで、
「Aちゃん？ 大丈夫？」
我にかえった時には心配そうな声で及川先輩が私の顔を覗き込んでいた。
「あ、すみません。大丈夫ですよ」
そう言って笑うと先輩もそっか。と笑顔になった。
着替えるために女バレの部室に行こうとすると国見くんが
「泉､気をつけた方がいいよ」
と私の耳元で少し緊張した声でささやいた。
「なんで？」
「多分だけど……夏宮さんが何かしてきそうな気がするから」
「お願いしま〜す！」
振り返ると相も変わらずぶりっこの夏宮さんが｡
まあ、あくまで国見くんの予感でしょ？
そう思ってあまり深くは考えていなかった。
まさか、この後本当に国見くんのいった通りになるとは微塵も思っていなかった。
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※作者から｡
マネージャーは着替える際に女バレの部室を借りているという個人的な設定です。
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秋暁 - すみません、まだ、パスワードかかっているんですが、どこかに書いてあるんですかね、汗 よみはじめたばかりでして、！すごくいいお話だと思います！ (2021年1月18日 19時) (
レス) id: a154798d09 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - uma__0229さん» コメントありがとうございます！続編は今書き直し中です｡今年中には公開予定なので､少しだけ待っていただけるとありがたいです！ (2020年12月7日 21時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
uma__0229(プロフ) - 今更すみません、続編を見たいのですがパスワードが分からなくて……どこかに書いてあったりしますかね…つい最近初めてよく分からないんですよ… (2020年12月6日 12時) (レス) id: 5892a46a47 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - コトさん» コメントありがとうございます！夢主の性格気に入って頂けて嬉しいです！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
コト(プロフ) - 主人公の性格が好きすぎて一気読みしました！ (2020年8月13日 14時) (レス) id: 4d8ce1f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロニ | 作成日時：2018年12月16日 19時
