坊やによる説明 ページ7
「うん、ぼくはフリーじゃないの。バックがいる殺しやなんだよ!だからじょうしがいるの!ぼくはすっごくゆうしゅうなんだよ!」
そんな輝くような笑顔で言われてもね………。
「はあ」とリーハ君は困った顔で頷いた。
「おれはコノハヅキよりゆうしゅうだ!」とリーオックさんが騒いでいるけど、それは無視。
コノハヅキさんは、ますます楽しそうににこにこしている。
「だからね、ぼくはきのうのよるにそこのけんきゅうじょにいってきたんだよ!」
ウチをそういう仕事の拠点にして欲しくないわね。
「おなかがすくとおもったから、サンドイッチとのみものももっていったの!」
何だその、ハイキングに行くみたいなノリ。
「しかもね、サンドイッチはユウミさんがつくってくれたんだよ!」
「えっ、」リーハ君が息を呑んだ。
「ぼくは自分でつくろうとしたのに、ユウミさんがやってくれたんだ!」
「ずるいぞ、コノハヅキ!」
リーオックさんがキーーッと喚いた。
「ずるくないもん!」
ああ、もう!
また大騒ぎになりそうだわ!
姉さんも全く、サンドイッチくらい勝手に作らせとけば良いのに………
なんでそんなに優しいのよ!
私は頭の痛みを堪えて「はいはい」と割って入り、コノハヅキさんに「それで?」と続きを促した。
「うん。でね、しごとはカンペキにおわったの」
途中の説明を大幅に省いたわね。
「ちゃんとへんなくすりを1こもらってこれたし!」
貰ったんじゃなくて、非、合法的な手段を使ったんでしょう。
「そしたらね、おなかがすいたの。だからくるまのなかでサンドイッチをたべたの」
お疲れ様。
「おいしかったなあ」
それは良かったわね………
私はたまらず溜め息をついた。
一向に話が見えてこない。
体だけじゃなくて言動も幼児化しているのね……。
ほんとに疲れるわ。
「ところで、幼児化しちゃった直接的な原因って何なの?」
私はズバッと核心に切り込んだ。
「それはね………」
途端にリーオック(?)さんが身を乗り出した。
「コノハヅキは、もっていったのみもののボトルと、くすりのはいったボトルをまちがえて、のんだんだ!」
え。
飲んだ?
何を?
「ぼく、まちがえてくすりを飲んじゃったんだ〜」
「ドジっちゃったあ」とコノハヅキさんは頭をかきかき照れ笑いをしているけど、私は愕然としていた。
あほおおお………
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冷兎 - シャーロックさん» それはない、え、てか二人が言うこと聞くとか明日地球滅亡するの?? (2021年1月31日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» ふふふ、ナイスなのはレイトの絵がすっごくかわいいからだよ! (2021年1月31日 15時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - 姉貴…ここであの絵を取り入れてくんのと青葉入ってくんのナイスすぎる (2021年1月31日 1時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» もうめっちゃくちゃだねwこれが本当のクレイジーDAYS☆ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - シャーロックさん» あ、俺よりヤバイ人出てきてはるんですけど??え、ちょ、らんn((ナナミぃ!サンクチュアリ燃やして彼女と一緒に日本に帰って来い!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーロック | 作者ホームページ:https://twitter.com/Sherlock_Rio
作成日時:2020年12月22日 22時