烏野高校排球部 ページ46
A
「オス!!」
無事に片付けが終わる頃、何やら東峰さんと話していた様子のオレンジ君の大きな返事が鼓膜をつく。
東峰「あっ、でも俺は…レギュラーに戻してもらえたらの話だけど…」
ポケーっとした顔で東峰さんを見るオレンジ君に菅原さんやキャプテンは面白そうに笑い始める。
菅原「・・・旭はでっかいクセにホントは気は小さいな〜」
澤村「ちゃんとお前も復活したな。スガ。」
一瞬、3年生の3人で顔を合わせニヤッと笑う。
漢だけの、しかも今まで培ってきた信頼と絆が見えるような出来事にキュッと心を掴まれる。
「お前さっさと基本くらい出来るようになれよボケェ!!」
「っな…!今練習中なんですぅ〜だ!」
「とりあえず身長伸ばせば??」
「ツッキーくらいにならないとねっ!」
今はバラバラでもきっといつか唯一無二のチームになれる。
菅原「・・・うじうじくよくよいじいじしてて、すみませんでした。」
澤村「そこまで言ってない」
ツッコミあったりふざけ合ったり。
やっぱり仲良しなんだな〜と微笑ましいっていうか、
なんていうか…思わずこっちも笑ってしまうような、
堅くて優しくて暖かい関係。
練習してる時は真剣な表情。
楽しむ時は楽しんで。
ふざける時はふざける。
澤村「頼れる西谷も戻ってきたし!」
西谷「オス!!!!!!」
澤村「でも教頭突き飛ばしたりするのは二度と無しね?」
西谷「・・・・・・。」
澤村「あと名ばかりのエースのへなちょこWSも戻ってきたな。
東峰「・・・・・・。」
片付けが終わりすっかりオフモードの部員たちに繋ちゃんは眠そうな顔して告ぐ。
繋心「もう時間も時間だ。早く帰って飯食え飯。
じゃあ、一発シメてとっとと上がれ〜」
そういった途端、わらわらと集まる部員たちを見ると繋ちゃんは満足そうにニヤッと笑う。
遠慮(?)する人、ハイテンションの人、嬉しそうにする人、
宥めながらその輪に連れてく人。
個性的で凸凹な人達が1つの輪を作る。
烏野ファイッ
「「「「「「「「「「オース!!!」」」」」」」」」」
ゴールデンウィークはすぐそこだ。
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作者名:ツナ缶本仕込み | 作者ホームページ:http://@ya love
作成日時:2021年10月1日 20時