【HQ】隣の王様くん【影山飛雄】 (ページ43)

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コイツらと見る頂きページ43

▹▸繋心

はぁ〜〜。。

謎のラブシーンを見せられた(？)ものの、片付けを始めながら菅原と話す影山の2人を見る。

武田「そんなにレシーブ酷かったですかね？？溜め息が出る程に。」

レシーブもまぁ、問題点なのは間違いない。

けど…

繋心「それは置いといてだな…

自分が選手(プレイヤー)として''選ばれる側''に居た頃は考えもしなかったが''選ぶ側''つーのも色々悩むモンだよな…」

仮にもセッターをやっていたから、コイツらの凄さや努力は痛いほどわかる。

だから。

だからこそ悩む。

強く能力のある者が選ばれるのは当たり前。

結局は結果を出さなくてはならない。

毎日勉強して100点をとっても、

ノー勉で100点をとったヤツと同じぐらいしか評価されないのが現実。

クラスで1番足が早くても

クラスで1番足が早くても

学年で1番モテてても

学年で1番馬鹿でも

学校一の不良でも

大学生も高校生も

サラリーマンでも

ホームレスでも

店長でも

社長でも

人は誰しも平等だと謳う。

チャンスが等しいわけじゃない。

可能性が無限な訳じゃない。

世界は平等で不平等。

強い奴がスタメン。

技術のある奴、戦術に長けた奴。

十人十色だとは言うけど。

そんなのは所詮、戦いとなれば。

もう一度がない試合。

最後の試合。

次の舞台への切符を掴む為には実力主義ははずせない。

「ノヤっさん！！もっかいレシーブ見せてくれよ！」

「おぉ！龍！見せてやるぜ！！」

「えぇ！ノヤさん！俺も見たいぃぃ！！」

「お前らさっさと片付けろ！」

「もう8時半になってるぞ〜？」

「ひゃ〜外真っ暗だよ」

「いや、旭を襲うほどの度胸がある奴なんていないから安心しろ。」

「どちらかと言えば旭は通報される側だべや。」

「えぇ？！酷くない？？俺にあたり強くない？？」

「みんな体力すごいね…」

「ただの馬鹿でショ。」

今、年相応にはしゃいでる様子は

思わず吹き出してしまうようだった。

繋心「まぁー。いいんだけどよ。」

とりあえずレシーブ。

楽しみじゃねぇか…！

''落ちた強豪飛べない烏''と呼ばれた奴らの快進撃。

コイツらと見てやろうじゃねぇか。

インターハイ。春高。

てっぺんとってやろうじゃねぇかよ。