TPOって知ってる?? ページ42
▹▸月島
田中「ひゃあ!見ろ!ノヤっさん!!」
西谷「ああ!龍!この目に焼き付けてるぜ!!」
2年の人達はキャーキャー言って騒いでるし、
東峰「ぇ?あの2人ってデキてたの?!」
菅原「おぉ!青春!どうする大地〜」
澤村「ん〜…そっとしとくか…」
東峰「え?無視??ねぇ、聞いてる?」
菅原「ハイハイ。」
大地「雰囲気で察しなさいよ…」
3年は最早、保護者目線だし。
山口は顔を真っ赤にさせて視線を泳がせている。
この2人は馬鹿なの?
繋心「…事情は一応知ってるが…この短期間に何があったんだコイツら…」
清水「私の知ってる限りでは影山が奥村ちゃんに告白して振られてますね。」
武田「うひゃあ…青春ですねぇ」
どっからどう見ても両想いでショ。
山口「影山凄いな…」
月島「は?何言ってるの?馬鹿丸出し。」
てか、僕は何にイラついてんのさ。
意味わかんない。
馬鹿みたいにしっぽふってるデレデレな王様に?
王様にされるがままな奥村サンに?
それとも
その2人をみて苛立って焦りを感じてしまっている自分に??
違う。
認めたくない。
恋は所詮勘違い。
ホルモンやらなんかの成分が体内で分泌されて起こり脳が勘違いしているだけ。
影山「…すんません…」
A『ぇ?あ、大丈夫…です…』
やっと奥村サンから離れ、
ペコッと一礼すると一応照れてはいるものの、何事も無かったかのように片付けを始める王様。
それを横目にまだ頬の端を赤く染めてる奥村サンの頭に手を置き覗き込む。
月島「…ねぇ。キミ、TPOって知ってる??」
A『ぇ?あぁ!体育館の電気のこと??』
・・・。
そう言えば忘れてたけどキミ、ボケ属性入ってたネ。
月島「引っぱたかれたいの?しかもそれはLEDだから」
A『ジョーダンだよ〜。Time Place Occasionの頭文字取ったやつでしょ?時間、場所、場合だったっけ?』
ジト目で睨めば悪戯っ子みたくニヤッと笑ってみせる。
そう言えば忘れてたけどキミ首席合格だったんだっけ。
月島「はぁ。意味わかってるクセにあんな事したわけ?」
A『??あんな事??』
そう言えば忘れてたけどキミって天然馬鹿だったね。
そんな所まで愛おしいと思えてしまう僕も大概
馬鹿だと思うケドね。
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作者名:ツナ缶本仕込み | 作者ホームページ:http://@ya love
作成日時:2021年10月1日 20時