検索窓
今日:27 hit、昨日:8 hit、合計:59,024 hit

ひとりじゃないよ。 ページ28

()







先生「俺は一旦職員室行ってくるから、ウォーミングアップ終わったら紅白戦始めといてくれ。」







体育の選択授業のバレー。


体育館を端から端まで贅沢に使える。


そんな中、体育館の隅っこでボールに触ることを拒み、いつまでもストレッチをしている親友に目を向ける。










()「・・・A〜??」


A『…ぇ?あ、うん…どうしたの?』





さっきからずっとこの調子。



てゆーか最近のAはバレーを辞めた頃に戻ったみたいに抜け殻状態。デコピンしたら吹っ飛んで行きそうなくらいヒョロヒョロ。





で。Aの隣の席の影山もなんか暗いしAは影山の事避けてる?っぽいし。メガネクンこと月島ともピリピリしてる感じすらする。








A『…帰りたい。』


()「ハイ。この授業始まって15回目の帰りたい。」










影山と何かあったのは確実。


それが何か、なんとなく察することは出来る。




でも、Aから何も相談してもらってないし、アクションやSOSを起こされてないから余計に何も出来ない。











A『・・・好きってなんなのかな…』









……え??






A『…影山にね。''好き''って言われたの。嬉しかった。でも……哀しかった。』
















A『影山が好きなのは昔の私。今の私じゃないの…っ。

もう、自分がわかんないよ…』










過去に背を向け続けて自分自身を見失ってしまったA。









ねぇ。今なら言えるんじゃない??



あの日。


全てを失い全てに背を向けたAに言えなかったこと。



大事なものを失い、自ら切り捨てたこの子に。


伝えたいこと。全部全部。

語彙力とか関係なしに私の言葉で。













()「何言ってるの??AはAだよ??


バレーやってないからAじゃないの??


苗字が変わったから違う人間になるの??


いつまで後ろばっか足元ばっか見てるの??」







A『っ!!でもっ!!皆が求めてるのは今の私じゃない!!皆して水瀬、水瀬って!!』







目を大きく見開いて私を見つめるAと大声に反応してシーンと静かになる体育館。













()「いい加減前見てよ!周りに見てよっ!!


アンタはひとりじゃないっ!!


何で自分から不幸になろうとするの?


不幸って決めつけるの?


私のせいで迷惑かけたくないって?


笑わせないで!」

''助けて''っカッコイイ→←気持ちは



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
221人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 影山飛雄 , 烏野   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ツナ缶本仕込み | 作者ホームページ:http://@ya love  
作成日時:2021年10月1日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。