【HQ】隣の王様くん【影山飛雄】

グッバイGW ページ23

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ゴールデンウィーク。

通称、GW。




日本人にとってはかけがえのない連休。

○○の日など一応名前はあるものの正直、結局何の日か分からない休日。ほとんどの人達が羽をのばし ぐうたらenjoyする。

私もその内の一人で今年は()と映画を見る約束をした。





そして月曜日は及川さんと遊ぶ(？)予定。

青葉城西は連休だけど相変わらず月曜日は部活が休みらしくて、及川さんからは尋常じゃない数のお誘いL○NEが来た。





「Aちゃ〜ん！！月曜日あそぼ！！」とか、

「俺の行きつけのカフェ行こうよ！」とか、

「ショッピングもいかもね！」とか…etc…。


OKする気はなかったけど最終的には私が折れ、一応OKの返事をした。





出来れば会いたくないのが本音。

ファンに見つかったら殺される。






靴箱にはゴミ。机には油性ペンの落書き。


体操服はゴミ箱の中。トイレに行けば全身びしょ濡れ。


ノートや教科書には無駄に上手い落書きと沢山の悪口。


少女マンガのヒロインですか？！ってくらいの嫌がらせ。




…それはもう経験済み。









いつもヘラヘラしてるように見える及川さんは誰よりも観察眼が鋭い周りを見れるタイプ。



及川さんが来るならきっと岩ちゃん先輩も来るはず。


岩ちゃん先輩はお母さんタイプ。

結構ドストレートに来る。

少なくとも私に対しては正面突破タイプだと思う。








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ーー








武田「皆 今年もやるんだよね！？」








･･････そう。

私はGWをenjoyする予定だった。









武田「GW合宿！！」








ーーガシャン

作り途中だったドリンクが手から落ちる。









澤村「ハイ。まだまだ練習が足りないですから。」

清水「Aちゃん？！大丈夫？？」



ダイジョバないです。








オレンジ君たちがヒャッホイヒャッホイ喜んでいるけど私の心は真っ青。





まって。


忘れてた…

私は今…バレー部のマネージャー体験中だったんだ…、






グッバイ私のGW。


ごめん我が親友()。及川さん。岩ちゃん先輩。

皆の反応を見て武田先生はメガネをクイッと上にずらすとフッと短く笑い、ドヤ顔を見せる。









武田「GW最終日 練習試合組めました！！」






田中「たっ頼もしいな武ちゃん！！どうしたっ」

菅原「あ 相手は･･･？！」









武田「音駒高校」







･･･ねこ、ま

音駒高校→←リベロ 【Ｌ】

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