▼9.策略 by酸素 ページ13
駄菓子屋を出ると直ぐに男たちと遭遇し、目があう。
男たちの人数は四人、読み通り
「あっテメェさっきの餓鬼ィ!」
一人の男が私に手を伸ばす。
それを後ろに跳びのき、回避。
その流れのまま後ろを振り向くと、セイルとウツラがこちらへ向かっていた。
ここは大通り、厄介ごとは避けなければ。
男が再び迫りくるのを見て、私は能力を発動した。
『能力__《霹靂クロニクル》』
私はそう呟いて近くの建物に手をかざした。
私の能力は電気を操る、もちろん磁場も操作可能。
だとものの中に組み込まれた鉄筋と自分の間に磁場を発生させる。
私の体が 右腕は壁に付いたまま浮かび上がる。
「なっ、…」
男が呆然と立ち尽くしていた。
私はそれをおちょくるように、無表情で言った。
『来いよ、雑魚が』
そう言うと、磁場を利用して路地裏の中の建物を飛び移り、男たちを誘導する。
セイルたちもこちらに向かっているが、それも予想通り
私は男たちが路地裏の奥まで来たのを見計らって、男たちの前に飛び降りる。
「おいテメェ、人の財布パクって何してれてんだ?」
そう男が言葉を発したところで、セイルとウツラも路地裏に入ってきた。
「ユノちゃん?」
心配そうにウツラが言う。
私はそれを無視して男たちに向き直る。
『掛かって来なよ…持ってるんだろ……?銃、そんな豆鉄砲効かないから、打ってみなよ』
どこまでも無機質な声で、呟く。
「ッ!!お望み通りにくれてやるよ!」
私はそこで能力展開の準備。
男共が銃を構え乱射、
そこで能力発動、磁場を操り、男たちの方に跳ね返す、否、正確には男達の後ろのウツラに、
「えっ!?」
『アンタ!さっきの能力!』
そこでウツラはハッとしたかのように能力を展開して、銃弾を吸い込む。
そして、私がセイル達に届かぬくらいの電撃を放った。
勿論男たちに向かって。
男達は身体中が間にして動けなくなったのか、地面に倒れこんだ。
「アンタ……」
セイルが呟く
『殺してない、紅蜜、そいつら動けないように、縛っといてくれるか、そいつら違法者だよ、そいつらの持ってる銃、日本では違法なものだから、警察につきだせば逮捕だろうな』
「アンタ…そこまで考えて…」
ポツリとセイルが呟いた。
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ごめんなさい!夢主ちゃんのかっこいいシーンが見たかっただけなんです!
ごめんなさい!
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mofumegane - おぉ、ありがとうございます!! (2020年12月30日 9時) (レス) id: 1d75aea477 (このIDを非表示/違反報告)
湖の宝石(プロフ) - YouTubeから来ました!神ですか……?いや、神だな (2020年8月26日 18時) (レス) id: 0c129406c5 (このIDを非表示/違反報告)
散った蜜柑(プロフ) - ネーミングセンス皆無 (2019年8月7日 19時) (レス) id: 24229ead39 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - あっ絵の上げ方? りょか、蜜柑と酸素とネコと のところに来て 教えてあげるよ (2019年8月7日 18時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - うん? (2019年8月7日 18時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:散った蜜柑&土ネコ&酸素無駄遣い装置 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年8月7日 11時