拾弐 ページ12
＊
「はぁーあ、柱って面倒だよねぇー」
「柱合会議ダ！ 急ゲコノ唐変木!!」
「何か此の鴉国木田君みたい」
「包帯無駄遣い装置！ カァー!!」
柱と成ってから約二年。
尋常ではない程忙し過ぎる。
特別階級だからお休み沢山貰えると思ったのだけれど。失敗だった。
半年に一度行われる、柱合会議。
今日は其の日で、何時もより面倒な気持ちが強く、こうして私の鎹鴉に急かされていると云う訳だ。五月蝿いねぇ。
もういっその事愛着が湧くよ。
あ、でも頭をつついてきて嫌だな。
ちょ、ま、痛いのだけど！
「サボっちゃおう！」
「悲鳴嶼ニ怒ラレルゾ!!」
「うわぁ、それも嫌だなぁ」
でもねぇ、やる気が……。
「伊黒ニネチネチ言ワレルゾ!!」
「それはちょっとご褒美だよ！ 全く、君ってばやる気が在るのかい!?」
「……伊黒に嫌ワレルゾ!!」
「そう！ 其れだよ其れ。仕方ないねぇ、行くしか無いじゃないか」
「ノリノリジャネェカヨ」
国木田君(仮)が何か云ったような気がしたが、よく判らない。
伊黒君とは、一年程前に蛇柱に就任した伊黒小芭内と云う男である。因みに錆兎君や義勇君と同じ歳だよ。
彼は蛇の様にネチネチした存在で、私と非常に馬が合う。
もっと仲良く成れば、彼の愛玩動物である蛇の鏑丸君に噛んで貰えるかもしれない！ 彼は何時も「Aには噛ませない」と云うのだよ。
いやー、楽しみだなぁ。蛇の毒で死ねるのかな？
隠によって、柱合会議が行われる鬼殺隊本部の産屋敷家に到着した。
どうやら、時間にはぎりぎり間に合ったようだった。
「Aではないか！ 久しぶりだな!!」
「やぁ、煉獄君。相変わらず元気だね」
「お前も変わらないようで何よりだ！」
大きな声で話しかけてきたのは、炎柱の煉獄杏寿郎。彼とは同い歳と云う事でなんやかんやよく喋る。
炎の様な頭髪と羽織・精神だが、何時も何処を見ているのか一度として視線が合わない。
少し、賢治君に似ている節が在る。
「今回は柱合会議の前に新しく柱となる人物の紹介が、御館様によって行われる！」
「嗚呼、そう云えば一人引退したね」
「その穴埋めらしい！」
「そう。なら場所は中庭かな？」
「うむ！ 一緒に行くぞ!!」
柱の定員は九名。誰か一人でも欠ければ、階級が甲の者から新たに追加される。
条件としては、“鬼を五十体以上倒す”か“十二鬼月を倒す”である。
却説、誰が来たのかな？
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サブとバラ(プロフ) - 戯言さん» コメントありがとうございます！本当にお待たせいたしました。毎日とはいきませんが、更新停止にならないよう、少しずつ連載していきますので、どうかこれからも応援よろしくお願いします！ (2021年4月1日 18時) (
レス) id: 4ca3bc2d2a (このIDを非表示/違反報告)
戯言(プロフ) - 待ってました！！更新ありがとうございます！！！ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 2a27d057e9 (このIDを非表示/違反報告)
サブとバラ(プロフ) - Kuro4141さん» ありがとうございます！皆さんをお待たせしたくせして受験落ちるわけにはいきません……！イイとこ受かってお祝いの更新します！ (2020年10月17日 22時) (レス) id: 89f5f989ea (このIDを非表示/違反報告)
Kuro4141(プロフ) - 気長にお待ちしております！受験頑張って下さい！ (2020年10月17日 19時) (レス) id: 8db3a541f6 (このIDを非表示/違反報告)
常田(プロフ) - リヴさん» またまたリヴ様!! こうしてコメントを下さるのは何度目のことか……!! 嬉しい限りでございます!!!!! ありがとう!! (2020年4月26日 12時) (レス) id: 89f5f989ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サブとバラ x他1人 | 作成日時：2019年10月19日 22時
