247. ページ48
太宰は何やら難しい表情をしながら空を眺めていた。
その横顔はとても綺麗で、とても絵になっていた。
太「……敦君。芥川君と組んで如何だった?」
敦「最悪です。二度と組みたくありません」
敦の即答の返事に思わず笑ってしまう太宰。
太「何故?」
敦「合わないんです根本的に。芥川は我儘だし短絡的だし直ぐ刺すし
……それに」
太「それに?」
敦は太宰に芥川に云われた事を太宰に伝えた。
それは、六ヶ月後に敦を殺すという内容だった。
太「それで、敦君は何と答えたんだい?」
敦「それは……その……
太宰さんなら察しがつくのでは?」
太「まァね」
敦は芥川に対しある条件を出した。それは、六ヶ月間、一人も殺すなという条件だった。
敦「(強くなろう。国木田さんに格闘を習おう。異能を使いこなす訓練も……
六ヶ月後、芥川の強さを否定するために。そうすれば……
太「殺さずのマフィア、か……」
太宰が顔をあげ振り帰ると、Aがいたたまれない表情でそこに立っていた。
『お邪魔でしたか?』
太「Aちゃん。こっちにおいで」
太宰に呼ばれ大人しく太宰に近づく。
いつもと違う背広を着た太宰にAは少し照れくさそうに頬を染めた。
敦「あ、姉さん」
『敦、良く頑張ったね』
敦「うん、ありがとう姉さん」
太宰と敦とA。夕陽がその三人を明るく照らしていた。
127人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時