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山の中の喫茶処、そこでドストエフスキーは紅茶を嗜みながらそこにいた。
フョ「(バッハの『マタイ受難曲』……)
潮時ですね」
ドストエフスキーは席を立ち、その場を去ろうとした。
フョ「(密輸船で一旦街を離れ……次の攻撃を発動しますか。
思ったより容易な相手でした……次手で焼却出来そうです)」
その時、ドストエフスキーの視界にありえないものが映り込んだ。
太「やァ、善い喫茶処だね。デェトにぴったりだ」
そこにはいつの間にここを嗅ぎつけていたのか、太宰と、太宰の頼み事で席を外していたはずのAの姿があった。
ドストエフスキーは二人の姿を信じられないものでも見るかのように目を見開いていた。
太「流石に驚いた顔だ。
「何故此処が判ったのか」。そう訊きたいのだろう?
実際、極限化の一手だったよ。だが、かの「魔人」を欺くには並の手では足りないと判っていた。
これが……私の一手だ」
太宰とAの隣に座っていた男が新聞から顔をあげドストエフスキーを見た。
その男の正体は、組合の団長、フィッツジェラルドだった。
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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時