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するとしばらく時間が経つと看護婦が出てきた。……頬を赤らめた状態で。
Aは看護婦が去ったのと同時に太宰の病室に入る。
すると、中に入ると窓際に春野が飼っている猫のミィちゃんがいた。
ミィちゃんは太宰に煮干しを渡すとそのままどこかにいってしまった。
『太宰さん、その煮干し……』
太「ふふ、あのお方は本当に凄い人だよ。
さすがは、夏目先生だ」
太宰は煮干しの腹を割ると、中から一つのチップが入っていた。
『それに情報が?』
太「花袋君があぶり出した情報だね。
さぁAちゃん、私の着替えを手伝ってくれるかな?」
『……今回だけですよ』
Aは太宰の衣服に手を掛け太宰を着替えさせた。
砂色の外套を着ていつも通りの唐変木に戻る太宰。
窓の外を見ると、下には国木田が運転するトラックが止まっていた。
『太宰さん、行きましょう』
太「そうだね。でもまずは、”彼”の元に行かないとね」
『彼……?』
Aはそれが誰なのか皆目見当がつかなかった。
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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時