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あれから数分、谷崎から突然、社長がいなくなったとの連絡が入ってきた。
太「それで谷崎君、社長の行方は?」
谷《それが……総出で捜しても手がかりすら……》
太「だろうね。社長は私達が到着しえない場所を選んだはずだ。
居場所が判るとすれば、嘗ての二人の関係者だが……
私に異能無効化がなければ、与謝野女医に治療してもらって一緒に捜すんだけどね」
太宰は服をギュッと掴んだ。それを見てAは切なげな顔をした。
『太宰さん……』
太「君がそんな顔をしないでおくれ。このくらい平気だから」
『はい……こう云う時……彼の人なら如何するでしょう』
谷「彼の人って?」
その時、病室の扉がガラッと開けられるとそこには先程Aを追い出した看護婦がいた。
「太宰さん!手術後は絶対安静と云ったでしょう!
それに院内は通話禁止です!」
太「えぇ?他の医師の許可は取ったし……それに人命の懸かった話しですよ?」
「規則は規則です!」
太「あっ」
看護婦は太宰の携帯を問答無用で没収した。
すると看護婦はAに気がついたのかにらみ付けてくる。
「あなたもいつまでここにいる気ですか!さっさと仕事に戻りなさい!」
『は、はいぃ!;』
Aは勢いに圧倒されその場から一時的に逃げ出した。
『あ……太宰さん置いてきちゃった……』
Aはそのままあの看護婦が出て行くのをじっと待つことにした。
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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時