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214. ページ15

その後、与謝野の異能で一命を取り留めたAの傍には、敦と鏡花が寄り添っていた。




目を覚まさないAに敦と鏡花は不安げな顔をする。




与「そんな顔すンじゃないよ。心配せずとも孰れ目を覚ますさ」




敦「なぜ姉さんばかりいつも……」




鏡「A姉は強い。だからきっと大丈夫」




鏡花は自分に言い聞かせるように云うが、Aの手を握る手は震えていた。




太「様子はどうだい?」




敦「太宰さん」




太宰が医務室に入ってきてAの様子を見る。




太「Aちゃん……」




太宰がAの頬を撫でる。




太「……敦君、私は今から二人が襲われた現場に行ってくるから、Aちゃんが目を覚ましたら連絡をくれるかい?」




敦「太宰さん一人でですか?いくらなんでも危険なんじゃ……」




太「敵が異能者なら、私の敵ではないよ。



それじゃ二人とも、Aちゃんを宜しくね」




太宰はそう云うと医務室から出て行った。




太「さあて……私のモノに手を出した犯人は一体誰なのか……」




この時の太宰の顔は目に光を灯しておらず、ただ憎しみだけが瞳に宿っていた。

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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時

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