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「 バスケ部？」
「 そうだ。身長もあるし足も早いお前ならと思ったんだが……その手はなんだ｣
「 飯」
＊＊＊
ーーー体育館。
体育館ではバスケ部員達がアップも始めずに、ある一角を見てヒソヒソと声を潜めて話し合っていた。 その先には、床に座り込みシューズの靴紐を結び直すAの姿。 周囲からの視線をものともせず呑気に大きな欠伸を一つ。
「 ……悪かったな」
頭上から声がして、目線だけ向ければ眉を下げるジャミル
何に対しての謝罪か分からずに黙っていれば、目線は先程から此方をみて小声で会話をするバスケ部の部員たちへ。
「 別に俺は何言われてたって気にしない。 ジャミルが謝る場じゃないだろ｣
「 不本意だが、誘ったのは俺だからな」
「 飯さえくれればそれでいい。 ……はあ、腹減った」
「 コートに入る前に大量に食べていたのにまだ足りないのか」
部活が終わったらジャミルがカリムの分を含めて俺に料理を作ってくれると約束したから参加することとなったバスケ部の練習。 練習なら俺はいらないと思うのだが、今日は実践練習だから試しにやってみないかと。
ジャミルは念押しのように何度も俺に「 立ってるだけでいい。 ボールは追わなくてもいいから、ゴールの下で立っててくれ」 俺の仕事は畑のカカシかなにかか。 動かないなら腹も空かないし良いか。
「 ゲッ……!! あんた、あの時の食堂の!!｣
「 誰だお前」
顔にハートのマーク、ツンツン頭、俺より小さい。
食堂……食堂であったこと。
「 俺のパン盗んだやつじゃねえか」
ああ、思い出した。 リドルの後輩で、一度頭から丸呑みにしてやろうと思ったやつ。 食べ物の怨みは恐ろしい、あの時はジェイドに遮られたから不発で終わったが、俺は引きずるタイプだ。
「 ちょ、この人！ バスケ部じゃないっすよね！ なんでアンタがここに居るんだよ」
「 俺を指さすな。 その指食いちぎるぞ」
「 俺が質問してんだよ！ なんであーーーヒッ！！ な、なにすんだよ！！｣
目前で指をブラブラとさせられて、まるでくれ騙しでもされてる気分だったから噛み付こうとしたら逃げられた。
まさか本当に噛み付かれると思っていなかったのか、自分の手を大切そうに隠して一定の距離を保つエース。
「 おまえら落ち着け。 とりあえずアップだ、アップ」
二人の間にジャミルが入り、食い損ねたことに対してか、Aが舌打ちをした。
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愛(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます！夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります！ありがとうございます！ (2021年12月1日 18時) (
レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます！性格も最高に面白くて大好きです！頑張ってください！ (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)
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