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「……ロッド……アーシェングロッド！！」
「 はい！」
「 先程説明した部分、もう一度説明して見せろ」
授業中にらしくもなくボーッとしてしまった。
見張り役の水晶でも置いてくるべきだったと、今更ながらに思う。
「 アズールくん大丈夫？ 顔色悪いよ」
「 すみません、少し疲れが溜まっているようです」
彼女の秘密を知るものはこの学園でも、僕とジェイドとフロイドの三人。 ワニの姿に戻っているならばまだしも、人間の姿の時を見られたら。
「 アズールくん、僕先生に伝えておくから今日は保健室で休むか早退した方がいいんじゃないかな」
「 ……そう、ですね」
気になって授業を聞けないぐらいでしたら、いっその事確認してフロイドの言う通り僕の部屋にでも入れておけばいい。 食べるものさえあれば、安易に出歩くことは無い。
＊＊＊
「 Aさ……｣
急いで寮に帰り、彼女の部屋を見るもそこはもぬけの殻。
居なくなってから時間が経っているのか、シーツを触ると温もりすらない。
と、なればーーー
「 ……胸騒ぎの正体はコレでしたか」
シャワールームに辿り着くと、タイルを叩く激しい水音。
流れ続けている場所を見れば、個室の扉下から伸びる太くて長い大きな尻尾。
脱皮が終わり薬が切れたのか、維持が出来なかったのだろう。
「 Aさん？ Aさん、聞こえますか？｣
呼びかけても返事はない。エネルギー切れでここで眠り込んでしまった様子。 幾らアズールとはいえど、自分の身体よりも大きく重たいワニを持ち上げられるだけの力は持ち合わせていない。
「 チッ……これは今使いたくありませんが、仕方がないですね」
しっかりと閉じられた彼女の口を開けて、胸ポケットに常備している薬を飲ませようと腕を奥に入れ流し込もうとした。
が……
「 ちょ！！ は、離しなさい！！」
眠りについていても、食べる行動は辞められないらしい。
口内に入ったアズールの手を食べ物と認識し、顎に力を込め始めたのだ。
流石、顎の噛み砕く力は最大といったところ、決して獲物は逃がさない。
このままではダメだ、食われてしまう。 食われる前に手を打たねば、と、ジェイドに連絡を入れた。
「 アズール？ ど」
「 Aに食われそうになっているので速く助けに来てください、今、寮のシャワールームに居ます！ フロイドも連れてきてください！｣
「 なんと……!! 分かりました、直ぐに向かいましょう」
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愛(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます！夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります！ありがとうございます！ (2021年12月1日 18時) (
レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます！性格も最高に面白くて大好きです！頑張ってください！ (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)
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