受信メールpart3【赤葦京治】

65メール ページ5

｢おはようございます！｣

｢おう、おはよー｣





朝練の準備をしているとやってくる先輩たち


もちろん、その中には木兎先輩もいて


迷惑をかけてしまったという申し訳なさと
あんな姿を見せてしまった恥ずかしさがあった




引かれたかな……と心配は嘘かのように

いつもの調子で話しかけてくれて

その様子にホッとする



メールで言ってた思いは、このことなのか

いや、こんなことではないと思う



きっともっと大きなことだ

それがなにかはわからないけど

知らなければいけない気がする






｢A｣

｢木葉先輩？｣

｢昨日なんかあった？｣

｢え？｣

｢いや、目が腫れてるから｣

｢あー……｣





バレちゃったのか……


一応冷やしてきたのにな……





｢わかりやすいですか？｣

｢そこまでではないと思うけど……
木兎とかだったら、気づかないだろうし｣

｢……そうですか｣

｢で、なにがあったの？｣

｢えーと……｣

｢どうせ赤葦のことだろ？｣

｢う……
よくわかりますね｣

｢お前が悩むこととか、考えることなんて赤葦のことぐらいだと思うし｣

｢私にどんな印象もってるんですか……｣

｢別に貶してはねぇよ
実際そうだろ？｣

｢私にだって考え事ぐらいありますよ！｣

｢ほー、例えば？｣

｢え、えーと｣





あのメールのことを話してみてもいいのか


信じてもらえるとは思わないけど


聞いてもらってもいいかもしれない





｢私のことを思ってくれてる人っていますか？｣

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