受信メールpart3【赤葦京治】

64メール ページ4

｢はぁ……｣





あの後、私が泣き止むまで一緒にいてくれた木兎先輩にお礼をして家に帰った


お母さんにバレないように手洗いうがいのついでに顔を何度も洗った



家に帰ったのが遅かったから、一人での夕食で少し安心した



顔を見られたら、バレそうな気がしたから


食べ終わったあとは、すぐにお風呂に入ってその後は自分の部屋へ


布団の中に潜り込んで、いつの間にか眠ってしまっていた




｢最悪だ……｣




ところどころ、寝癖はついているし

変な姿勢のまんま寝たせいか、首が少し痛んだ



そんな私を関係なしにもちろん朝練はあるから

急いで支度をした




時間を確認するために携帯を開くと、急いだおかげもあって少しは余裕ありそうだった




｢今日も届いてる……｣




例のメールは、今日も届いていた


今日で6日目



内容は


『思いを無駄にしないで』




……え？と心の中で呟く


それ以外に言葉はなくて


なんの思い？

誰の思い？


と、全くわからない



今までのも分かりにくいものもあったけど


今回のメール内容は、一番わかりにくかった




｢どうすればいいんだろう……｣

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