受信メールpart3【赤葦京治】

76メール ページ16

｢木兎先輩、本当にいいんですか？｣

｢まあ、俺は心が広いからな！
1人増えたぐらい全然平気だ！！｣






余裕な感じで言っているけど、さっきお財布の中身を確認している所を見てしまったのだ




そんな状態で奢ってもらうのは気が引けた






｢あ、木兎
これもよろしくな｣






そう言って、次々とカゴの中に商品が増えていく



確かにどれも美味しそうだけど……



量が増えていく度に顔色が変わる木兎先輩






｢あの、やっぱ今日は大丈夫です！｣

｢い、いや……｣

｢じゃ、Aの分は俺が買いますよ｣






いつの間にかいた京治が言った





｢えぇ？！
いや、それもちょっと……｣

｢いいから｣






このまま断っても京治は折れない気がして申し訳なさを感じながらあんまんを1つ買ってもらった




先輩達がまだコンビニで商品を選んでいる中


私と京治は、先に外に出て待っていた






｢本当にありがとね？｣

｢別にただのあんまんだし……｣





『そんなに何回も言わなくていいよ』と京治は言った




久々に食べたあんまんは、思いのほか熱く甘かった





｢あのさ、A｣

｢なに？｣

｢……明日全部話すよ｣

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