受信メールpart3【赤葦京治】

62メール ページ2

｢いやー、今日はありがとな！｣

｢いえいえ
役に立ててよかったです｣





自主練が終わったあと


木兎先輩は、家まで送ると言って断ったけど
送っていく！と譲らなくて結局私が折れた


結構遅い時間までやっていて暗くなっていたから

嬉しいと言えば嬉しい





｢あれ？｣

｢ん？どうした？｣

｢あれって京治……ですかね？｣

｢赤葦っぽいなー｣





ふと、公園を見ると京治らしき人の姿


何をしているんだろうと、立ち止まる





｢行かないのかー？｣

｢いや、ちょっと気になって……｣





なにをしているんだろう


こんな夜に……





｢京治先輩！｣

｢由佳里ちゃん……？｣

｢本当に来てくれたんですね？｣

｢……まあ、呼び出されたから｣

｢ふふっ、そうですね｣





これは、きっと見たら辛くなるものだ


でも、目を離すことができなかった




｢でも、私無視されると思いましたよ｣

｢無視なんてしないよ｣

｢さすが京治先輩
優しいんですね｣

｢……話って？｣

｢特にないですよ？
ただ……｣





『京治先輩と一緒に居たかっただけ』

そう言葉を落としたあと




由佳里ちゃんは、京治にキスをした

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