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35話 ページ35

佐々木は縛られている2人の前に立ち、手を振りかざした。



伊藤「ちょっとちょっと!」


明美「Aやめろ!」


純一「明美ぃぃ!」


貴女「っ…!」



2人はぎゅっと目をつぶったが、待っていた痛みは来なかった。



目を開けると、佐々木は殴りたい衝動を堪え、静かに手を下ろした。



貴女「アンタさ、そんなんだから開久にカツアゲされんの。
男ならもっと堂々としたら?
人の力頼るならもっと態度ってのがあんだろ。

お前なんかより今井の方がまだかっこいいからな」


今井「Aちゃん…!」


谷川「'まだ'って言ってましたよ」



純一にそう言うと今度はネットが被されたままの下っ端たちに声をかけた。



貴女「これ、片桐の指示じゃないよね?
片桐や相良 ちゃんとこの事知ってんの?」


「それは…」


貴女「テメェで喧嘩売っといて負けるなんてダセェことしてんじゃねえよ。

帰るよ」


「「はい…」」



いつもと違う雰囲気の佐々木に戸惑いを隠せない三橋たち。

恐る恐る佐々木に声をかけた。



三橋「あのー…、Aさん…?」


伊藤「どうしてコイツらを従えてるのかな?」


貴女「あれ?言ってなかった??
私 開久のNo.3なの」


三橋/伊藤「「はぁぁぁぁあ?!」」


三橋「え、喧嘩できねぇんじゃねぇの?」


貴女「私、一回も喧嘩できない何て言ってない。
喧嘩しないだけ」


谷川「聞いたことある。
開久にいる女はNo.3だって…」


貴女「そう、それ。
とりあえずコイツら解放してもらっていい?」


伊藤「あ、はい」


貴女「こいつらが迷惑かけてごめんね」



解放された下っ端達は所々怪我を負っている。


佐々木が歩くと、下っ端たちもその後ろに続いて行く。


開久の先頭を切って歩く佐々木。
いつもの面影が全くない彼女に、誰も声をかけなかった。

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あかね(プロフ) - けーとせーばーさん» 遅くなりました。コメントありがとうございます!これからも更新頑張ります!! (2019年7月7日 15時) (レス) id: 6a4fa7f315 (このIDを非表示/違反報告)
けーとせーばー - やっほー!!これからも頑張ってね (2019年7月5日 6時) (レス) id: b099531090 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかね | 作成日時:2019年6月22日 20時

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