25話 ページ25
声のした方を振り向いてみると、制服に身をつつんだ人たちが
なぜか下駄を履いて喧嘩に割り込んできた。
貴女「…だれ?」
理子「私達の学校の先生…だと思う」
貴女「え、先生ってヒマなの?」
理子「あの人達は特にね」
乱入してきた人たちは、軟高の教師らしい。
素直に疑問を口にすると、理子が小声でそう教えてくれた。
椋木「関係のない他校の生徒まで巻き込んで…!
しかも、女子が2人も…。
恥を知りなさい!!」
佐々木はここでも開久ということに気づかれなかった。
そして、開久という事を知らない椋木たちは
喧嘩に巻き込まれた佐々木が可哀想だ
などと言っている。
貴女「おじさん達、ちょーっと勘違いしているかもしれないけど
私 どっちかって言うとこっち側」
やっと口を開いた佐々木は、片桐たちの方へ移動する。
佐々木が開久側だと知ると、焦ったように口を開く。
椋木「え、あの子開久なの!?
俺、めっちゃ格好つけたのに恥ずかしいじゃん…」
反町「椋木先生、皆待ってます。
続けてください」
椋木「そうか…。
お前らは 腐ったミカンです。
腐ったミカンってどういう意味だと思う?
腐った…、メロン、いや桃は腐りかけが一番良い」
貴女「いや、新鮮なのが一番良い」
軟高の教師たちは個性的な人が多く、
今も喧嘩していた生徒達を無視し
桃やメロンの下りはいらないのでは
と話し始めた。
そんな空気を壊すかのように、パトカーのサイレンが微かに聞こえた。
徐々にこちらに近づいてきている。
警察を呼んだのは坂本先生だったようだ。
いち早く教師達はその場を後にする。
それに付いていくように伊藤や理子達も出て行く。
しかし、そんな状況でも片桐は三橋とやる気のようだった。
貴女「片桐、さすがにサツはまずいよ!」
片桐「…」
未だに三橋と睨み合っている片桐の腕を無理矢理引っ張って、
開久たちは廃倉庫から逃げた。
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あかね(プロフ) - けーとせーばーさん» 遅くなりました。コメントありがとうございます!これからも更新頑張ります!! (2019年7月7日 15時) (レス) id: 6a4fa7f315 (このIDを非表示/違反報告)
けーとせーばー - やっほー!!これからも頑張ってね (2019年7月5日 6時) (レス) id: b099531090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかね | 作成日時:2019年6月22日 20時