俺はあの日恋をした【国見英】

エピローグ ページ40

春




桜が舞う季節

俺は大学生になった









『…入学おめでとう』





3年前__________________________







国「…気づかないふりしててもっ…好きじゃないって言われてもっ…俺は好きです。」


『っ！…』



国「だからっ…俺と、付き合ってくださいっ…」









『…ごめんね』




国「っ！」







『やっぱり遠距離ってのは私には難しいみたい…』

今の自分ではどうしよもうもない事に言葉が詰まる



国「…っ」




『だから…


こんなの私のわがままだけど…









いつか迎えに来て欲しいな』

その言葉に食いつくように言った




国「っ！あたりまえです。必ず迎えに行きます」




『うん』




国『…それまでよそ見なんかしたら許しませんよ』




『うんっ』





______________________________



あの時みたいにはならないように。

後悔しなくてもいいように。









国「Aさん」




『はい…』





国「…好きです」




『うん…』




3年前と変わらぬ気持ちで伝える





国「好きです！」





国「…俺と、付き合ってください」





『っ…はいっ』









俺はもっと早く気づけたはずだった








初めて出会ったあの日。

図書室で出会ったあの日。









…俺はきっと恋をしていたんだ。









俺はあの日恋をした___________end

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