【文スト】一般人の中原です その二

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『折角だから、一緒に行く？』



「良いですね」





「おい待てお前等っ！」



「いや待って二人共っ！」









Aと美月が二人で歩き出そうとするのを、中也と太宰が慌てて止める。





『どうしたの？ 兄さん』



「何ですか？ 太宰さん」





二人は頭にハテナを浮かべて尋ねる。



本当に分かっていない様だ。



異能で心を読む事が出来るが、そうでなければAは天然だと云う事に中也は気付いた。

同じく美月も、ドが付く程の天然だ。









「君達二人で行くとなると」



「付き添いの俺達も行くことに何だよ」





「『……』」









数秒の沈黙の後、Aと美月は「あぁっ！」と手を叩いた。









「良く考えたら、お二人仲が悪かったですね」





「良く考えなくても分かってお願い」





『元相棒なのにね』





「それ云うんじゃねぇよ」





「それでは、私達二人で行きますので」





『また後で』





「いや、何でそうなるのっ！？」
「いや、何でそうなるんだよっ！？」









結局この日、目的のお店には行けなかった。



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