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倒せない敵【かえん様リクエスト】 ページ2

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『やばい、遅くなった』





最後のレジの金額合わせが中々一致せず、先輩と一緒に再計算する羽目になった。

お陰で予定より帰りが遅くなってしまった。

夕飯を何にするか考えながら携帯を見と、兄からメールが届いていた。





――【仕事が入った。明日帰る】





『また徹夜かな、兄さん』





大変そう、と呟きながらAは「了解」と返信した。









「――幹部様はお忙しい様だねぇ」



『っ!?』





すぐ後ろから声が飛んで来て、驚きながら振り向いた。

途端に、伸びて来た指先がAの額にピタリと触れた。





――体が動かない。





金縛りにあったように、体が全く動かない。

目の前に仮面にフードをした何者かが立って居た。





「君だったら、とても素敵なお人形になりそうだねぇ」





視界がぐにゃりと歪み、Aはその場に倒れた。

その様子を、仮面の者は楽しそうに笑って見下ろしていた。









.









待ち合わせ場所へ赴いた中也は、顔を歪ませた。

何故なら目の前にいけ好かない男が居たからだ。





「消えろ糞太宰。向こうの川に飛び込んで死ね」



「何で君の指示で入水しないといけないのさ? あと、私が何処の川へでも飛び込むと思っているのかい?」



「え、違うんですか?」



「敦君、そんな意外そうな顔するのは止め給え」



「現にあちこち飛び込んでいるではないか」



「国木田君まで、酷い」



「手前、仲間からの信頼皆無か?」



「五月蝿い、チビっ子マフィア」



「あぁっ!?」





そんな低レベルな喧嘩を繰り広げる太宰と中也。





「つか、何で探偵社が此処に居んだよ」



「こっちも仕事なのさ。マフィアと違って暇じゃないのだよ」



「万年暇人みてぇな手前にだけは云われたくねぇよ」





太宰は懐から写真を取り出した。





血だらけで地面に倒れる男。

その胸の上に、特徴的な仮面が置かれていた。





――1週間前に【死神】に予言されて死んだ男だ。



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ソルト(プロフ) - この作品にてねこぱふぇさんの作品を全て読み終わりました。どの作品も面白く1日で読み終わってしまいました…これから2週目に入ります。今後のご活躍を期待させていただきます。 (2019年6月14日 0時) (レス) id: 61b043fd1c (このIDを非表示/違反報告)
鶴媛(プロフ) - ネコぱふぇさん» 弟君の幼女化ありがとうございました!!弟君シリーズすごく好きです!!これからも応援しています! (2019年4月30日 21時) (レス) id: 3faee80352 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのごん子 - 獄都事変とコラボしてガッツポーズしたのは私だけじゃないはず (2019年4月29日 21時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 大阪さん» すみません。バチカン奇跡調査官は詳しくないです。 (2019年4月29日 10時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - リクエスト、まだ大丈夫でしょうか?バチカン奇跡調査官とのコラボがみたいです… (2019年4月29日 5時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2019年3月24日 23時

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