俺らの先輩【HQ，男主】 (ページ7)

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昼飯を食べ終わって１０分ぐらい、まだ休憩時間がある
その間、亜くんは音駒と梟谷を行ったり来たりしていた
そんな俺たちのもとに、宮城の強豪、白鳥沢の主将でエースの牛若がやってきた

牛島「お久しぶりです、亜さん」

猫咲「ん？お前…もしかして牛島？！大きくなったな！」

音駒「ん？」

なんで亜くんと牛若が知り合いなの？

猫咲「あぁ、俺中学は宮城の白鳥沢に居たんだよ」

黒尾「え？！聞いてない…」

猫咲「聞かれてなかったからな」

驚きの新事実
だけど、たしかに亜くんは、全国常連の白鳥沢に居てもおかしくないぐらいには上手だ

牛島「ご両親のことは聞きました、しかし、なぜこんな大して強くもない学校にいたのですか？俺はまたあなたとバレーができると思っていたのですが…」

音駒(カチンッ)

急にきてなんだその言い方？！
そう思い、俺だけでなく、他の奴らも口を開こうとすると、それより先に亜くんが口を開いた

猫咲「別にこいつらは弱くねえよ、俺らと一個上の代が弱かったから、全国いけなかったんだよ」

牛島「なら尚更強いチームにいるべきなのでは？いまの代は知らない、が、あなたが全国に来なかったのが、俺にとってとっても嫌なことでした」

猫咲「そっか…悪かったな」

亜くんはそう言いながら、牛若の頭を撫でる
…なんか嫌だな
こいつは、亜くんが高校でどれだけ辛い思いをしていたのか知らないくせに、そうやって頭を撫でてもらえる
それを俺はずるいと思った

黒尾「……はいそこまで」

俺はそう言いながら、未だに牛若の頭を撫でている亜くんの手を離させる

黒尾「亜くんはもうお前だけの先輩じゃないんですー、お触り禁止ー」

猫咲「なんだそれwww…そろそろ時間だな、牛島、そろそろチームのとこに戻ったらどうだ？」

牛島「……わかりました、次の試合の俺だけを見ててくださいね、亜さん」

猫咲「あはは、でもまずは青城のコーチとしてベンチにいなくちゃいけないから、そのあとなw」

牛若は、亜くんの返事を聞くと、さっさと白鳥沢の席に戻って行った

黒尾「つぐるくーん、最初は普通音駒でしょー」

木兎「いぃや、そこは梟谷だろ！」

猫咲「悪い、もう決まってることだから」

音駒.梟谷「えええぇーー」

俺を含めた、音駒、梟谷のメンバー(２、３年生)は、不満そうな声をあげたのだった

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