最強カップル！？4 (ページ34)

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part9　霞side ページ34

血を吸い終わったところで、カルマに紅血の契約で眠らせてもらった。

それを見てしばらくはこちらに来ないので今のうちにE組に説明しておこうと思った。

教室に入ると何人かは名前を呼んだ

渚「霞さん…！」

ターゲットがカルマの容態を聞くけどヴァンパイアのため、あまり心配は要らないと言っておいた

渚「あの…Aさんって…」

と、空色のツインテールをした男の子が、おずおずと聞いてきた。
二人の過去を教えてほしいんだろうが、それは俺が伝えることではない。

霞「それについては本人たちに聞いてくれるかな？千代ちゃんたちも明日ここに来るよう言っておいたから。」

メグ「じゃあ、なんでここへ？」

と、ミルクティー色の髪を低めのポニーテールにした正真正銘の女の子が聞いてきた。
委員長かな？

霞「実は皆にお願いがあってね」

桃花「お願い…？」

霞「そう。Aは、この5年間ずっとやつ(シャチ)を捕まえるために動いてた。
言うなればシャチはアイツにとって生きる目標。原動力だったんだよ。
それを今達成したわけだから、どうなるか分かるよね？」

殺せんせー「…Aさんにとって生きるための目標がなくなった。つまり、自分の人生に迷う可能性がある。ということですね。」

情報通り、このターゲットは頭の回転が速い。そのため少し助かった。
あのときも、前に連絡先を交換していたので、すぐに駆けつけることができた。

霞「可能性があるじゃなくて確実にアイツは迷う。
"自分はこの先何を目標に生きていけばいいか"を。
だからそのときは、できるだけ協力してあげてほしい。」

というと、明るいオレンジの髪色の男の子が口を開いた

前原「協力するも何も、アイツは俺らの仲間だし。」

カエデ「私のこと、助けてくれたから私もAのこと助けるよ！」

と、クラスの色々な子達が言ってくれる

A

自分の血が皇妃だから、色々と苦労をしたと思う。

でも、お前の周りにはこんなにも信頼できる仲間がいるよ

俺は一言お礼を言って校舎をあとにした

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＜ちょっとした解説＞
ちょっと霞さんがAちゃんに気があるように読み取れるかもしれませんが、
作者としては霞さんはAちゃんを妹のように思っている。
みたいな感じです。

※まだ過去編は続きます。