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不安な気持ちのまま、講義が終わる。
否やすぐに荷物をまとめだした私に、例のごとく、隣から声がかかる。
「……あの!お話したいです」
『え、と…、』
彼のメガネの奥の目が、私を捕える。なんだ今日は。昨日のたどたどしさはどうしたんだ。
けど、…申し訳ないけど。今はそういう気分にはなれないから。
『ごめんね、今日は、』
「…お願い、」
『…え、ちょ、』
行こうとした、私の手を掴んだテヒョンくんの手。
それを、振り解けない。
怖い。
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「A。」
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救世主かよ、本当に。ってくらい。
私を呼ぶその声に、涙さえ出そうになる。
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『グク、』
グクはつかつか歩み寄ってきて、私の手を引っ張って自分の背に隠した。
「……Aのオトモダチになりたいんですか?……俺の許可とってからにしてくれます?そういうの。」
そんなグクを、テヒョンくんは冷たい目で見つめていた。
グクがどんな顔してるかは、わからないけど。
ぎゅ、とグクの手を強く握った。
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「そういうことだから。じゃ、」
『ごめんね、』
テヒョンくんを置いて、私たちは講義室を出てた。
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私の手を引く、グクを見つめる。
おかしいな。私。ユンギ先輩好きなんじゃなかったの。
うわっついてて、情けない
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ちむたろう(プロフ) - さきさん» えぇ、嬉しすぎます!さきさんのストライクゾーンを無事射抜けたようで嬉しいですふふふ!(⌒-⌒)「?」本当に気に入って頂けたみたいで嬉しいです!ありがとうございます.......!! (2020年3月10日 16時) (レス) id: 480aaa9b57 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - ところどころ、「?」につながっているところとかこの犯人が誰かわからない、ちょっと身震いしそうな物語マジでストライクゾーンです。素敵な作品ありがとうございます!!もう私の頭からはストックホルム症候群は離れそうにないです(( (2020年3月9日 22時) (レス) id: 71073e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ちむたろう(プロフ) - いつきさん» いっちゃん…あんた嬉しい事言って…!!!(誰だよ ありがとう!そんなふうに言ってくれて嬉しい!!更新頑張るよ!最後に言わせて、すき(はーとはーと) (2020年2月18日 23時) (レス) id: 4df5af503c (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - すごい引き込まれています…凄すぎます。毎日毎日更新される通知が来るたび見ています、本当に大好きな小説です…。これからも応援しています、頑張ってください( ; ; ) (2020年2月18日 23時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちむたろう(プロフ) - さくらんぼさん» さくらんぼさん!『最後の手紙』、大好きです!(●´▽`●)コメントありがとうございます!嬉しいです!ユンギさんですか…!ふふ、最後までお付き合いくださいね(¯v¯)!素敵なコメントありがとうございました! (2020年2月18日 22時) (レス) id: 4df5af503c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:uni x他1人 | 作成日時:2020年2月15日 17時