誰？

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あれから、どれくらいたったのか。



グクが、隣にいなくなってから。






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大学で、まったくグクを見かけなくなった。



それに。未だに連絡先の一覧に、チョン・ジョングクの名前を探してしまう私は、バカなのだろうか。



自分から突き放したくせに。私がグクを傷つけたくせに。本当にどうしようもない奴だな、私。


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そのかわりとでも言うように、いつの間にか私の隣は、テヒョンくんの特権になった、らしい。



この前テヒョンくんがそう言ってた。






"グクくんそういえばいなくなったね？所詮その程度だったんだね！僕だけがAちゃんの本当の友達！



Aちゃんの隣に相応しいのは、僕だね"




なぁんて言って、笑ってた。






テヒョンくんと少し付き合ってきて、わかったことがある。



…ちょっぴり性格に難アリなところ。過度に"トモダチ"という存在に固執してること。


けど、それ以外はとてもいい子なところ。







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グクがいなくなって心にぽっかり、穴が空いたように寂しい毎日だけど、実はテヒョンくんの存在が、救いだったりもして。


前に進めてる証拠、なのか。


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…いや、テヒョンくんだけじゃないか。









『ユンギ先輩、お疲れ様です！』


｢おつかれ｣






こんな情けない私の面倒を、懲りずに見続けてくれてるユンギ先輩もまた、私の支えになっていた。






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｢…そういや。デートのこと、忘れたわけじゃねえよな？｣



『も、もちろんです！』



｢……ふーん。なら、今週の土曜、どう？｣



『あ、……あいてます、けど。』






決まりな、とユンギ先輩が笑う。









わぁ。そっか、デートか。




あんなに憧れだった先輩と、デート行けるんだよ、私。







グクに、ユンギ先輩かっこいい、ってはしゃいでたあの頃が懐かしいな。





ねぇ、グク。私、強くなれたよね？

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