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「……あ。そうだ、」
返してもらったスマホ、まだ電源切りっぱなしだったや。
電源をつけたら、通知がとんでもないことになっているのに驚いた。
「……着信21件、ラインは……わ、302件…、」
その全てが、グクからのものだった。
"講義終わってるよね?"
"今どこ"
"A?"
"返事しろよ"
『……あちゃー。やっちゃった、』
慌てて電話をかけ直す。すると、ワンコールもしないうちにグクが出た。
『もしもし?ごめ、』
「おい、何してたんだよ今まで!電話にも出ないで!」
『え、……ごめん、電源切ってて、』
電話越しの怒号に肩が跳ねる。そんなに怒ることなのかな。
『今カフェテリアにいるよ。さっきまでテヒョンくんといたの。』
「……は?なんで?」
『ちょっとお話しただけだよ。』
「…とりあえずそっち行くから」
『……あ、うん、でもグク、……て、切れてるし、』
今日はバイト、一人で行こうと思ってたのにな。最近ストーカーの感じもないし。…けど、来るって言ってたし、待とう。
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数分後、グクがカフェテリアに駆け込んできた。
私を見つけるなり、詰め寄ってくるグク。そんなに焦らなくたっていいのに。
『……グク、ごめんね。怒ってる?』
そう謝ると、グクはイライラした様子で頭を掻きむしった。
「……っあぁ、もうほんと、
なんでそんなに危機感ないわけ?警戒しろって言ってるじゃん俺!どうしてノコノコ他の男についていくの?学習能力ねぇの?」
…今まで見たことないくらいにグクが怒ってる。その様子に少し後ずさってしまった。
私のために怒ってくれてるんだろうけど、誤解はとかなきゃ。
『…や、けど、テヒョンくんはなんでもないよ。たしかにちょっと変わってる子だけど、別に悪い子じゃないし、』
あくまで、安心させるつもりで言った。
なのに。
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「…あぁもう、
…なんでわかんねぇんだよ!!!」
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私の体が、吹き飛んだ。
え、?
私、叩かれた?
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ちむたろう(プロフ) - さきさん» えぇ、嬉しすぎます!さきさんのストライクゾーンを無事射抜けたようで嬉しいですふふふ!(⌒-⌒)「?」本当に気に入って頂けたみたいで嬉しいです!ありがとうございます.......!! (2020年3月10日 16時) (レス) id: 480aaa9b57 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - ところどころ、「?」につながっているところとかこの犯人が誰かわからない、ちょっと身震いしそうな物語マジでストライクゾーンです。素敵な作品ありがとうございます!!もう私の頭からはストックホルム症候群は離れそうにないです(( (2020年3月9日 22時) (レス) id: 71073e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ちむたろう(プロフ) - いつきさん» いっちゃん…あんた嬉しい事言って…!!!(誰だよ ありがとう!そんなふうに言ってくれて嬉しい!!更新頑張るよ!最後に言わせて、すき(はーとはーと) (2020年2月18日 23時) (レス) id: 4df5af503c (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - すごい引き込まれています…凄すぎます。毎日毎日更新される通知が来るたび見ています、本当に大好きな小説です…。これからも応援しています、頑張ってください( ; ; ) (2020年2月18日 23時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちむたろう(プロフ) - さくらんぼさん» さくらんぼさん!『最後の手紙』、大好きです!(●´▽`●)コメントありがとうございます!嬉しいです!ユンギさんですか…!ふふ、最後までお付き合いくださいね(¯v¯)!素敵なコメントありがとうございました! (2020年2月18日 22時) (レス) id: 4df5af503c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:uni x他1人 | 作成日時:2020年2月15日 17時