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「……あの、」


『…あ、』




久しぶりに、この声を聞いた。最近色々と不安定だったから、講義に出れてなかった。



彼は相も変わらず、ぎゅ、と鞄の紐を握り締め、こちらを見つめていた。







グクの、『いつでも他人は警戒しろ』、という言葉を忘れずに。







『どうしたの?』



「……最近、講義出てなかったよね。なんで?」



『え、と、……あ、体調悪くて、』







そう言ってたはは、と笑う。一刻も早くこの場を去りたい。その一心。


それなのに。









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「…嘘だ」



『……ちょ、』








テヒョンくんに、腕を掴まれた。ぎり、とその手に、力がこもる。その痛みに、顔が歪んだ。



テヒョンくんは無表情で私を見つめてる。その目の黒さに、ゾッと背筋が冷たくなった。









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彼は一体、私に何を求めているのだろうか。







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(……あ、そうだ、)




私はテヒョンくんの死角で、トーク履歴の1番上にいるグクの名前を押した。






"はやくきて"




それだけうって、送ろうとした。







…けど、









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「バレバレだよ」



あっさりそれもバレて、抵抗虚しく、スマホを奪われる。






『や、返して!』




「…邪魔されたくないんだよね。」





そう言いながらテヒョンくんが、笑顔でスマホの電源を切った。







.





『……なに、何がしたいの?』






そう言って、きっ、と彼をにらみつける。けど対称的に、彼はただ、笑っていた。









「だから言ったじゃない。ただ君とお話したい、って。」

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ちむたろう(プロフ) - さきさん» えぇ、嬉しすぎます!さきさんのストライクゾーンを無事射抜けたようで嬉しいですふふふ!(⌒-⌒)「?」本当に気に入って頂けたみたいで嬉しいです!ありがとうございます.......!! (2020年3月10日 16時) (レス) id: 480aaa9b57 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - ところどころ、「?」につながっているところとかこの犯人が誰かわからない、ちょっと身震いしそうな物語マジでストライクゾーンです。素敵な作品ありがとうございます!!もう私の頭からはストックホルム症候群は離れそうにないです(( (2020年3月9日 22時) (レス) id: 71073e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ちむたろう(プロフ) - いつきさん» いっちゃん…あんた嬉しい事言って…!!!(誰だよ ありがとう!そんなふうに言ってくれて嬉しい!!更新頑張るよ!最後に言わせて、すき(はーとはーと) (2020年2月18日 23時) (レス) id: 4df5af503c (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - すごい引き込まれています…凄すぎます。毎日毎日更新される通知が来るたび見ています、本当に大好きな小説です…。これからも応援しています、頑張ってください( ; ; ) (2020年2月18日 23時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちむたろう(プロフ) - さくらんぼさん» さくらんぼさん!『最後の手紙』、大好きです!(●´▽`●)コメントありがとうございます!嬉しいです!ユンギさんですか…!ふふ、最後までお付き合いくださいね(¯v¯)!素敵なコメントありがとうございました! (2020年2月18日 22時) (レス) id: 4df5af503c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:uni x他1人 | 作成日時:2020年2月15日 17時

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